藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“失敗”

生まれてきたことが失敗だ。
失敗作だ。

お腹の中で大事に育てられてきた記憶があるって?

生まれてきたら出来損ないだったんだ。
色々 “欠けて” たんだ。欠陥品なんだ。

もっと普通が良かった、
手のかからない子が良かった、
世間様に白い目で見られない、後ろ指さされない子が良かった、
と。

こんなにたくさんの迷惑をかけて、
こんなに親を困らせて、

ママ垢で愚痴が溢れてる、
ぐずるし、夜泣きは大変だし、夫は無関心だって、
子どもに苦労させられているものばかりログが残ってる。

思い通りにいかないよね、
いつも期待を裏切って迷惑をかけるよね。


この世界にこぼされた負の感情が染み付いて残ってる。


障害だ、アレルギーだ、ちえおくれだ、■■■■■■だ。
いつか老いた親を助けてくれるように育てないといけないのに、この子育てという投資は回収できるのか って。



誰かが助けてくれる? 誰かが理解してくれる?
誰が????

貴殿は先人の価値観で殴り、たまたまの成功例を一般論として押し付けたり。
流布される世間と常識に翻弄。

自己責任だ。と責められる。
自己責任だ って責めたい人ばかりだ。無責任に。言いたいことは言うくせに。
言いたいことだけ言って、責めて、マウントを取りたい。
誰かを見下して優位に立ちたい。


誰もが赤子だったことがあったのに、泣き声がうるさいから黙れと罵倒し、
誰もが老いるというのに、チンタラしやがって、まともに言動できねぇのかと罵倒し、
けど、どこかの賢者(?)が、「自分が大事」だと言った言葉を鵜呑みにし、他者の立場など慮ることもなく自己を優先してもいいと語り、誰かを殴ることを許容した。

男は女になれないから、女は男になれないから と、片方が片方を一方的に論じる。
そこに適さない人は頭にもない。


自己を優先、結構なことです。


どこにも適さない、どこにも属せない人はいなかったことに、
無かったことに。


語り継がれる勝者の歴史の見聞、特異なものは村八分だ。
理解できない存在は抹消してしまえばなにも問題は無い。

問題 は、無かったことにすればいい。


失敗は許されないものね?
一度のミスが命取り。
いつまでも過ちは尾を引き続け、その噂話は尾ひれも付けられて、真実なんて見てくれない、
そこにあった事実も見てくれない。
一度の失敗に付けられた『失敗した人』というレッテル。

失敗作は焼却されて埋められる。



あなたは失敗しなくて良かったね。
それともあなたは あなた自身の失敗を無かったことにしたの?