藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“悪鬼羅刹”

人に害を与える存在というものはそれが存在している背景まで込みで考えると、もともと害を与える存在ではなかったというもので。

 

いつのまにか多くの “普通” に対して “害” だと思われるようになってしまったのに過ぎないのでは、と。

 

弱肉強食の世界だと思い込んで、「あぁはなるまい」と他者を蔑み憐れんで、ひたすら勝ち馬に乗ることばかり考えていたら、それはそれはいつの間にか勝ち馬に乗りながら、多くの屍を轢き、多くの人をお召し上がりになられているなどとは気付きませんもので。

それは無自覚ですから。致し方ありませんね。

 

 

どうしても、どうしたって、“普通” や、“勝ち” に繋がることが出来なかった人たちのことなんて、視界に入るわけがございませんもの。

なんとか、どうにか “普通” になろうと自分の心を騙して偽って、上の方の言うことにどうにか従ってやってきたはずなのに、それもうまくいかなかった。

 

時代の所為だとか 巡り合わせだとか、まぁ色々あるけど取り敢えず自分の所為だと言われ続けていたらそれは私が悪いと自責につまされてしまうでしょう。

 

バケモノは誰の心の中にも巣食うもので、暴れ方が違うに過ぎないですよ。

 

狂気だと偽っておけば、周りの “普通の人たち” が、アイツは害悪だと想定通りに針の筵にしてくれるさ。