藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“seek”

あまり利口に考えることなど出来ないクセに、頭の良い素振りも致しますが、丁寧に言葉を紡ぐことで慇懃無礼になったりもするもので。

それは意図して失礼さを全面に押し出すものでもないのですが、敢えて冷静沈着に在ることで荒ぶる感情の“獣(ケモノ)”を無理矢理抑え込んでいるのはあるのかもしれません。

 

「どうどう」とたしなめているのかというよりかは、麻酔銃一発で寝かせてしまったり、眉間に一発かますことで昏倒させてしまう ということの方が強いのではないかと。

 

前後の記憶すら曖昧にしてしまって、呼び起された獣を無かったことにすらしてしまうのです。

 

 

知性があるがゆえに情緒を“理解”し、知性があるがゆえに悪意を抜き差しする。

その知性というものも稚拙極まりなく思慮も浅い。ただの背伸びに過ぎないのですが。

 

 

転がされていることに気付いてしまえば、いっそ楽にもなれるのに。

舵取り必死で荒波に抵抗しているからいつまでもエネルギーを使って疲弊してしまうというのに。