藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『俺はまだ本気出してないだけ 5巻』読了。”

『俺はまだ本気出してないだけ 5巻』を読みました。

さよならシズオ。漫画家デビューの行方は?

いろいろありながらも、新編集担当・宇波女史とともに、再び漫画家デビューを目指す大黒シズオ(42)。あとはひたすら夢に向かって集中するのみ! 一方、シズオの幼なじみ・宮田も脱サラ後に開いたパン屋が盛況。このまま順調に行くかにみえたが、ある日、宮田が忽然と姿を消してしまう。その時、シズオは――。 「まだ本気出してないだけ」のすべての人におくる、注目のナイスおっさんコメディー・いよいよクライマックス!
(amazon内容紹介より)


雑誌でも追うように読んでたんですけど、宮田が自殺図ったときはどうなるかとマジで分からなかった。。。
(まぁ、次の号のIKKIで宮田は帰ってきたんだけど、このとき青山景さんの作品『リリカチュア』も載ってたりするから、いやはや…)
(そうか、なんとなく書いたけど、ちょうど1年になるのか…)


宮田の心境って、なんか分かるんですよね。勝手な共感にすぎないのは承知の上でなんですけど。
『夫として』『父として』立派に生きなければ。っていう。
そんでいつも横でバカやってる友人のシズオがいることが、そのデタラメさが許容されてるのが羨ましいんですよね。
なんで恥ずかしくないんだろう?とか、なんであんなバカやってるのに堂々としていられるんだろう? とかね。

それは蔑むような目線ではなく、自分もそういうふうに崩した感じにでもなれたら良かったのに、っていうようなね。
どこか理想の42歳(第27話での年齢)があったんだろうけど、パンを焼く宮田と漫画を描いてるシズオのそれ以上でもそれ以下でもない今があるだけで(P.140-141)、
それを否定もしないでただ今を生きてる。それだけでいいじゃないか。とも思う。生き方が全然立派でもなんでもなくても。
いわゆる人生の勝ち組だとか、あるレールに乗れなくても、そうして語り合える友人がいるというのは本気で羨ましい。今の自分をただ生きるだけ、って結構本気だよね。


後半2編は鈴子のサイドストーリー。
前編は過酷すぎ。そこで荒れたり恨んだりしないだけでもすごいというか……だからこそ色々なことを許せるような価値観が培われたのか。。。
最後に帰ってきたときシズオを見て笑ったのは久々のちゃんとした笑い顔だったんじゃないかなぁ。

これで完結みたいですけど、まだ来年IKKIに掲載されるそうな。続きも楽しみ。


そして実写映画化。
正直う〜〜ん…って感じですけどね。
主演が堤 真一ってイケメンすぎるだろう?と。
私的にはカンニング竹山が良かったなー。

俺はまだ本気出してないだけ 5 (IKKI COMIX)俺はまだ本気出してないだけ 5 (IKKI COMIX)
(2012/09/28)
青野 春秋

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