藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【映画】 : 『るろうに剣心』を観た。”

おろ?

2012 09 09 実写映画・るろうに剣心 01


実写映画、『るろうに剣心』を観てきました。

このブログでも見たい・見たいと書いてきましたけど。
平日の午前、モーニングショーで見てきたんですけど、結構お客さん入ってました。


以下、ネタバレを含みます。

ストーリーがよく分かんなかった…っていうのは正直ちょっとありました。
勿論、『ニセ抜刀斎騒動と観柳邸突入までのストーリーが基になっている。』っていうコトなんですけど、冒頭が幕末の画からであったり、途中で清里の過去エピソードが挿入されたり(もう1個の巴の小刀によるキズのエピソードはさすがに無かったですが)、けど、蒼紫が関わらず。ニセは刃衛がニセモノであったり(これは尺の都合仕方ないか…)左之助の関わり方がフリーダムな感じがしたり。(…まぁ、らしい っちゃ らしいんですけど…。)詰め込んでる感は否めませんでしたね。
刃衛がラスボスという設定になってるので、そこに向かっていく っていう、観柳邸へ2人で入っていって、庭でそしてフロアを上がるたびに敵と戦う、っていう構成はロープレ感があってそういう体(てい)は面白かったですが。

キャストに関しては佐藤健くんに関しては当初・キャスト発表されたときから一貫して大丈夫だと思ってましたけど、こうして観てみても全然アリでしたね! 「おろ」も違和感なかったです。
抜刀斎と剣心のキャラ分けに関しても良かったし、なにより眼光が素晴らしかったです!
バトルシーンじゃなくて、たとえば斉藤と喋ってるにしても、髪の隙間から見える剣心の真っ黒い目がね、なんていうのか、目とか喋り方・声色で全然雰囲気違うんですね。演技力高いですよ。すごいわ。

意外に良かったと思ったのが、高荷恵 役の、蒼井優さん。
どうしても見た目が全然違うので……。
なにかのインタビューでもあったんですが、蒼井優さんご本人も恵に似てないコトは思ってたそうなのですが、

[外部リンク] : 『『るろうに剣心』の蒼井優、妖艶な美女役に「満場一致のミスキャストだと思った」』(MOVIE ENTER!)

ただ、メイクが良かったのか(?)見た目で似せてるのは分かるし(恵ってツリ目だから、上瞼の横をちょっと黒くしてたり?)、喋り方もキツめにしてたり、川のへんで剣心と喋ってるところ、その前の治療するシーンで医者として発揮するところ、その 弱さと強さも両方出てたし。
小さいところだけど、赤べこにいたときに剣心に色目使うところも雰囲気出てましたね。

なにこれ?ギャップ萌え?(←ちがいますw)
上記リンク先記事でも、「マイナスが出発点だから」っていう加算評価なのかもしれませんが。だとしても、です。
蒼井優さん新境地ですね!良いですよこれ!


武井咲さんは薫として見えるときもあれば、武井咲に見えてしまうこともあって…。
うーん…。武井咲さんが無名だったら、もしかしたら私の中でも“武井咲フィルター”がかかってなくて、素直に見れたかもしれません。
ラストで刃衛にとらわれて苦しんでるシーンは良かったです。が、抜刀斎から剣心に戻ったあとのあの長いセリフは…、これは武井咲さんどうこうじゃなくて、脚本に所在があるのかもしれませんが……脚本さんはもうちょっとあのセリフを短縮できなかったろうか…。

このシーンに限らず、どこかセリフが説明になってるんじゃないか?みたいなところが見られたのは仕方のないことかもしれませんが。。。


刃衛の吉川さんはカッコいいんだけど、もっと狂人でいてほしかった。
たぶん吉川さんなら出来たと思うんですけどね。もっと殺しに対して変態的で在ってほしかったです。
「うふふふふふふ…」
っていう。


斉藤一江口洋介さんは見た目はともかく佇まいが似てたかも。奥田瑛二さん演じる山県有朋のところで話をただ立って聞いてるシーンは立ってるだけでかっこ良かった。


外印と戌亥番神はなんでストーリーに関わってるんだろう…。
っていうか外印イケメンじゃないしね。原作はじじいだし。
(これは和月先生が、仮面の下がイケメン(もしくは美少女)じゃないと読者がガッカリするから っていう理由で 完全版のときの再筆で直した件に繋がるのかな。)
関わり方で疑問なのが特に戌亥番神須藤元気さんは好きですけど…。なんだか妙に寡黙で、十字を切ったり、菜食主義者と言ったり、これも須藤元気フィルターが…。(笑)


そしてなんといっても武田観柳を演じた香川照之さん!
香川さんの傍若無人万能感サイコーっスよ☆

もう、いつ 「世の中カネだ!カネが全てだ!」って言い出すのかとwwww

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歯がなんかオカシイと思ってましたが、あれ 歯 入れてるのね。w
憎めない敵キャラっていうか、バカな敵だよね。あれは素晴らしい☆


また、出番は少なかったですが、浦村署長を演じた斉藤洋介さんはすっごい似てました。


バトルシーンに関してはどれも良かったです。
飛天御剣流が一人vs大勢だから っていうコトもあるのですが、それと関係なく、一人で大勢をばったばったと倒していくシーンは見応えありましたよ。
刃衛との戦いとかもね。
ほとんど演者さん本人がアクションやってるってありましたからね。体のさばき方とかは見ててホント面白かったです。じゅうぶんアクションとして楽しめました☆


脚本について違和感はあったものの、良かったセリフ、及びシーンで、これ後でパンフレット買ったときに和月先生も書いてたコトだったんですが、
上記にも書いた山県有朋のとこで、斉藤と剣心が一戦交えるときに、斉藤の太刀を剣心が逆刃刀で受け止めたときに、自分側を向いてる反りの内側が刃なので、刀を押さえ込まれて血が出てるシーンでの、
「己に向いた刃は、やがてお前を苦しめることになるぞ」
っていう斉藤のセリフは観てて『おぉ!』って思いました。これはいいシーン。


話としてどうだろう? っていうところは正直ありましたけど(あぁ、あとはこの感想を見てもご覧の通り、どうしてもキャストと原作を比べてしまうのもあるんですけどね。うーん。)、ただ、アクションシーンであったりとか、個別のシーンでそれぞれの見せ場や見応えを感じるところはあったので そこは面白かったですよ。

2012 09 09 実写映画・るろうに剣心 02
(↑パンフレット)