鋼の錬金術師の 荒川弘氏による新作。
『銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス) (1巻)』を読みました。
主人公は普通科出身なのに(周りは実家が農業などなど)、濃厚な農業高校に入学した八軒。
ハガレンとは違って、ファンタジー要素皆無で、実家で酪農を営んでいた作者だからこそ描けるという内容ですな。
八軒が呪文と言った、科学用語の羅列など、専門的な言葉もあるけれど非常に読みやすいです。
ま、主人公が農業に関してド素人であるからこそ(けど一般的な勉強の方は頭がいいほう)、読み手は八軒に感情移入しやすいし。
尚且つ 舞台設定が高校生で、夢とか競争とか、そういうものに揉まれて 打ちのめされた(であろう)八軒と、少年サンデーで掲載されてることによって読者年齢の心情ともシンクロするのでわ。
なによりこれだけ経済家畜にぶちあたって、いい成果を出さないと食用に回される色んな“動物”を見て。『成果主義当たり前』っていうことを1巻の時点でぶつけてくる っていうコトは、八軒のトラウマも含めてそこから何かを学ぶんだろうな …ってことに暗に期待してしまいますね。
子豚が乳を飲む場所を決めてしまうコトとかもね。自分に人に当てはめて読めますから。
鳥インフルやTPPの話も出てきたので、狂牛病や、放射能の話とかも出てくるのだろうか。あとはJAとか。
自給自足っていう風だけど、広大な敷地で農業・畜産業を専業にしてる家庭ばかりのキャラクターだから、市場にも出すっていうことだろうから、市場に届けるまでの農家としての葛藤とかもこれから出てくるのだろうか。
ハガレンとは別の世界だけど、1話に登場の先生が某・アームストロングさんに似てたりとか(笑)、八軒が色んなところに首を突っ込んだり(巻き込まれたり?)っていうのはエドの性質に似てるのかな とか。
校長が“夢が無い”ことなどを『良い!』と言ったり、中学時代の担任がエゾノーを訪れようとしてるなど、気になりますね。
…たまごかけごはん 最近食べてないなー…。
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス) 著者:荒川 弘 |