『銀の匙 Silver Spoon 5巻』を読みました。
秋の巻で、エゾノー祭の準備に諸々とりかかる各自。八軒がひょんなことから仔犬『副部長』を拾ったり、馬術部での出し物を考えたりーー…。
P.19-20の八軒がお人好しな理由を御影が分析してたけど、これ微妙よねー。
過去巻でも八軒の“いい人”について書かれてた話がありましたけどね。さまざまな抑圧があったから、自分でも役立てることがあるなら…! …って思っての行動だろうけど、色々抱え込んだり・断らないでいたりすることって苦しくないのかなぁ。
困ってる人を助けることによって、自分自身が助かりたいんじゃないか っていう打算がね、私の場合考えたりするんですけどね。“いい人”の中にあるエゴがどうしても気になるんですよね。それは依頼するほうも、受けるほうも。
このへん、
駒場をかばったときに体痛めた八軒が運ばれてるとき、
「人にばっか構ってないで、自分のことやれよ」(P.84)
って駒場が言ってくれたけど、八軒はそれが“無い”人で。(過去回より) だからこそ、人のことを多く抱え込んだりしてしまうんだろうなー、って思うけどね。
マロンに最初乗ってたときに、なかなか飛べなくて劣等感というか飢餓感がハンパない感じなのは実にいい演出。。。“自分が”基準値以下の結果しか出せてないとき って焦るよねぇ…。
最後には明らかにオーバーワークになってることが発覚することになるけど…、これどう解消していくんでしょうね。
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