藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『FILE069:永久エネルギー誕生!』を見た。”

爆笑問題のニッポンの教養
2009.04.21.O.A.
『FILE069:永久エネルギー誕生!』を見ました。
触媒化学の、原亨和(はらみちかず)先生。

以下、覚え書きと、爆問学問HPと合わせて。↓

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原:ある程度勉強しないと、ホントの面白いところに行けないっていうのが隔たりになってる。
けど、そういうのは最初のちょっとなんてすね。それをクリアすると面白いところに。
もう一つは自分に向いているかどうか。

原:石油がなくなったら怖いですよね。
太田:何とかなりますよ。
原:あのね、ところが身の回りにあるもの、すべて石油のもので私たち生きていて。この文明レベルを下げずに生きていけるかどうかっていうのは、私不安でしょうがないんですね。なくなっちゃったらどうしようみたいな、そういったものが常に頭にあった。
太田:じゃあ先生は、なくならない燃料というか、素材。要するに無限に使い続けることが出来る。それを作ろうとした?
原:植物からものを作るんだったらば、人間がもし賢く植物を扱うことが出来るんだったら、ちょびっとながらも私たちは、こういったものが獲得し続けられるんじゃないだろうかと。まあ燃料にしてもプラスチックにしても。常に石油化学製品みたいなものを常に持っておきたい。それが私の願いですね。
太田:何が石油より効率が良くなるの?
原:効率がいいとは思いません。一つは、草木から取っていて、草木の成長速度よりも、ちゃんと草木の成長速度を考えて、ちゃんと草木から取ってやれば、また草木が生えてくる。
太田:石油が出来上がるまでの時間よりも、回転がいいと。
原:回転がいい。石油はですね、数万年掛けて作るんですけれども、私たちの触媒はそれを数時間で作る。数時間で燃料とかそういったものにするということで、早い。効率は良くなるけれども、草木の使い方を間違えて使ってしまえば、やはり同じことです。要するに森林資源を破壊して駄目にしてしまう。
石油が未だにどうやって出来てるのか分からない。

太田:石油市場のバランスが変わっていくことへの恐れ。…宗教、思想。
戦争になるんじゃないか、っていう…

原:バイオマスに関しては、そういうことが起きると最初から予測が立っています。
その国のものを使うという枠組みが出来ています。どうしても資源の少ない我が国としては。
石油に完全に、とって変わることは出来ない。ちょっとやってみて、どれだけ救われるのか。

太田:なんでこういうことを聞くのかというと、先生の言う、資源の無くなる恐怖心と、自分のつくったものがさらに混乱を招くという恐怖心がある。
自分の中でどう折り合いをつけるのか。

原:仰る通りで、常にある話なんですよ。
“牛乳パックと牛乳瓶、どちらが環境にいいですか”という。
牛乳パックは紙をムダに使うからイカンと言いますが、
後で考えてみると、牛乳瓶を輸送するのに重いから燃料が余計にかかる。洗っても、再利用するから完全消毒しないといけない。より薬やエネルギーがかかる。トータルで見たら牛乳パックの方が良かったんじゃないかと。
そういう議論って後にならないといつも分からない。ホントにジレンマだと思います。

太田:一番重要かと思われるものっていうのは、一番人間にとって危ないことでもあり、一番理想的なものであることが多い。

社会で起きたことが原動力になっているから、もっともっと考える人なんだろうなと。

原:その時になってみないと分からないけれど、とにかく全員が助かるように考えるしかない。
もがいて、あとで判断してもらうしかない。

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ゴミをバンバン入れて車が走るみたいな……、
実際そんなようなコトなんですよね。

気になったのは“社会への影響”。これは時代の変化とともに堂々巡りして考えさせられるんでしょうね。
もう一つ気になったのは、“この文明レベルを下げずに生きていけるか”。と。
これは前あった『少子化』についての回と通じると思うんですね。
今の生活水準の為に生まれる負の要素(?)というか。

サイエンスだけの話じゃない、…っていう点で。社会、行政問題にも波及していくんですね。

ただ、ま、全く個人的な思いとしては、興味深いので、是非多く活用出来るようにして頂きたいです。
としか言えませんが。

“ものづくり”としてのバタフライエフェクト的な考えは、置いておきたいと思いました。