藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『嫌悪を持つ対象』 と 『(≠悪い人)』”

 

 

 

 

一貫してトータス松本さんはテルヲを『悪い人』だとは言ってなかった。

 

朝ドラ『おちょやん』で主人公の父親を演じているトータス松本さん。
朝ドラ至上最低の父親だということで各地で言われてるとかなんとか。

んで、先日、あさイチの金曜日、プレミアムトークで出演されたときの様子が上記です。

テルヲを『悪い人』だとは思ってない。

そして、「今後やってみたい役柄がありますか?」という問いには、
「悪い役をやりたい。テルヲは違うから。」と。



嫌悪する対象と、悪人 は違う。


ああはなりたくない、ああなってしまっては人間としておしまいだ。
最低なヤツだ。
…と、いうことを分かって忌避しているということ。
『わかっている』感覚が、見ている人に『ある』ということは、
トータス松本さんの仰る通り、誰の人の中にも “テルヲ” のような感覚は存在している ということ。


「テルヲは解決策を持っていない。自分が幸せなら周りも幸せと思う人。」

 




この感覚。
持ってますよね??
誰しもが。

今まで書いてることの繰り返しにもなってしまうのですが。




でも、人は自分の中にある『無自覚なおぞましさ』を認めない。

でも、主観的な感覚を大事にしてもいい というのもまた事実で。

主観的に自分が気に喰わない対象に対して、仮に相手の中に自分を見つめるような『同族嫌悪』的な感情であったとしても、
相手の中に、自分の未熟で稚拙な 愚か な面が見えたとしても、その行為をしている相手を恥じて、それを見つめる “自分” が一方的に批難して叩き潰してもいい というのは、どこでも誰でも繰り返してきていることでしょう。


あなたも私もやっていること。
都合の潰し合い。

あなたにとって私は 都合 の  悪い 人。

あなたにとって、私にとって、そのときその場のご都合が満たせられたらそれで 良い 人。
それでこそ 良い人や。


「それでこそ おれの娘や!」











…ああなってはいけない と思う。
嫌悪を抱く感情があって、内心、そういうご都合主義的なことを考えていながらも、それを嫌悪しているので、
 そ れ を 外 に 表 出 し な い ことで、周りの人と良い関係を結びたい気持ちがあるから、相手に対してイヤなことをしない心がけをしているような。

それに長期的に考えるならね、相手のことと自分のことと両方考えて建設的な考えを持っていったほうが、より大きな幸せになると思うんですよ。
勿論、自分が我慢し過ぎてもダメだけど。



思っていることと、それを言動として外に出すことは違うのでね。
だから嫌悪感を感じるような 傍若無人厚顔無恥で人を困らせるような気持ちも自分の中にはあるけれど、自覚して認めておいて、それを 決 し て やらない心がけをする。
それだけですけどね。

(ま、それを他人に向けて、『責め』として、そういう悪感情があることが間違いだ だなんて『責め』たい気持ちを使ってはいけませんけどね。)
(というか、そういう悪感情が一切ない、自分は清廉潔白で、そういった仄暗い、澱んだ感情は一切持ち合わせていない清く正しい人間なんだ って人の方が、マジクソ嘘っぽいでしょうに。)
(ご自身で「圧倒的に正義だ」なんて言ってる人、かなりコワいですわ。)