藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“優先された選択”

また、若くて才能のある人が彼岸へ渡る選択をしてしまった。

また なの。

なんなんだ。

ほんとになんなんだ。

こちらからは一見して、仕事に恵まれ、お金に恵まれ、センスも才能も備えて、先の仕事が決まってたり、関わった制作物が発表されるのを待たされるばかりだったハズで。

 

待ち望まれていたハズで。

 

色んなものを持っていて、期待されていて、待ち望まれていたハズで。

 

 

……それが重荷だったのかは分からないけれど、

そこまでよく知る人じゃないから、そりゃ知らないけど、

その報せを知ったときめちゃくちゃ悲しかったんだ。

全然詳しくない。ただ名前を知ってる人だ。ただその人の作品の一部に触れたことがあるだけだ。

でも悲しかった。

 

 

それはその人が選んだ選択だから、それが幸せな選択だったんだ とは言いたくない。

そんなの、不治の病とか、苦しんでいた納得できる理由を欲しがってしまう時点で失礼だ。

もう 知る由もない。

 

ただ、悲しい。

 

敢えて明るさを繕う世界が、明るさで繕われた作品が、泡沫の夢であったとしても。

 

 

あなたのように、なにかを『持っている』ワケではない私は、なにを手に入れたら、なにを転ばぬ先の杖としていられたら、平穏なこの先を過ごすことが出来るだろうか。