藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【映画】 : 『綱引いちゃった!』を観た。”

映画、『綱引いちゃった!』を観てきました。

2012 12 13 綱引いちゃった!


なんか映画見たいなー、って思ってて。
直前まで、『まどか☆マギカ』を見に行こうと思ってたんですよ。(笑)
けど 前後編で2回ぶんの金額使うのもなぁ…、TVシリーズの再編集ver.だから内容は一応分かってるワケだしなー、パンフも買うとしたら2冊かよ…、って思って。変更。w

本作は、以前、『ツナグ』を見たときにちょっと気になったので。
予告映像のときに、タイトルの表示の仕方が『舞妓Haaaan!!!』と同じで(監督が同じ)。
コミカルな内容だろうから肩の力抜いて楽しめるだろう って思いとか。(私をリアルに知ってる人は「なんでこの映画を選んだん?」「らしくない」とか言うかしらw)この映画の公開が近かったときに井上真央ちゃんが綱引きやってた芸能ニュースも見たし。
…ので。

土曜の昼に見に行ったのですが、土曜日だからか家族連れなど、割と入ってたような気がします。

以下、内容も絡めた感想を。















冒頭からですけど、たしかに大分の位置って私も即答できる自信無いなーと。(大分市民の方すいません。)
大分県探すときに、たぶん熊本と宮崎を一度考えます。(苦笑)

なんでPR映像つくるのに“牛”だったんだろうとも思ったんですけど、ググると『豊後牛』というのがあるんですね…。。。(知りませんでした。。。)

『綱娘』のメンバーが紹介されてく過程で、とりあえず思ったのが、
力量計るのに懸垂したときに、過酷な体力ものに挑んできたソニンちゃんが懸垂上がらないワケないだろうw …って思ったり。
『綱娘』メンバーの一人の、骨折した旦那さん役だった石丸謙二郎さん…、TBSの『芸能人スポーツNo.1決定戦』とかに出演されるような石丸謙二郎さんが骨折するワケが無いだろうww …と、このお二方の実際のキャラを考えてしまって心の中でツッコミしましたw

犬山犬子さんが役者やってらっしゃるの初めて見ました…。
(映画の観客に子どもも結構いたけど、あのスクリーンの中のおばちゃんが“ニャース”って分かる子が…いるワケ無いよねぇ。。。)


本筋の内容としては、『大分コスモレディース』という実在した綱引きチームを題材に扱ってることであったり、『綱娘』を結成に至る理由に、務める給食センターが閉鎖になるかもしれないから地域振興のために、っていう、ストーリーとしては地に足ついた感じで。現実的な部分も孕んでるので、話の内容には入りやすかったです。


役者さんでは、コーチ役の玉山鉄二さんが、『残念なイケメン』ってのが良かった!
しいたけ農家で熱血くさいのにバカっぽい。w 喋り方も抜けてるような三枚目なキャラで、実に“田舎に居そう”なイケメンでしたわ。
役柄としては シメるとこはしっかりシメてて。且つ『綱娘』では殆どが主婦の方々ばかりで さまざまな家庭の事情を抱えてるコトに対してあまり深く介入しすぎないような 距離の取り方も絶妙だったような気がします。
惚れてた千晶(井上真央)に対しては、まぁ、ともかくですが。


キャラクターがアイコンとしてじゅうぶんな役割となっていたのが渡辺直美さん。実に そ の ま ま 。(笑)
テレビでよく見る“芸能人・渡辺直美”のキャラそのまま役柄にも反映されてました。
けど、抱えてる家庭の事情として、認知症になったおじいちゃん(笹野高史)(というか父親)に対しての心配する想いはまた別で。

ボケてるおじいちゃんだった笹野さんは、そのボケ自体がもう症状であるから…や、正直ね、館内はそのボケで笑いが起きることもあったんだけど、私ゃ見ててあまり笑えなかったんですよね。
言ってみれば『真面目な笑い』っていうシーンだとも思うんだけども、渡辺直美演じる『父親を心配する娘』に感情移入してしまったなー。

主人公・千晶の母親役だった松坂慶子さんは実にいい母親でした。
いちいち「ムラムラするわ〜」って発言するのは確かに気分のいいものではありませんが!(笑)
ただ母としての強さとか優しさとかがすごく満ちてましたね。

なんか各家庭の抱えてる事情が、話を追うごとに明らかになっていくんだけども、「女性は強いなー、と。母親は強いなー、と。」ほんとそう思いますよ。

骨折した石丸さんの奥さんは、それゆえにパートかけもちして、尚且つ仕事がなくなるかもしれないからと綱引きにも参加して…っていう。けどその苦労をわざわざ話すワケでもないし。と。
さすがに仕事3つ掛け持ちは設定上無理がある…やりすぎなんじゃない?とも思いましたけど。旦那が骨折で失職してて、ローン抱えてて子どもの仕送りとかあったら…そこまでしなくちゃいけなくもなるんだろうかねぇ。。。



息子と打ち解けることができてない『綱娘』メンバーの主婦の話に関しては見ててつらいものがあったね。
息子が家に帰って、用意されてたゴハンに手もつけずに部屋に閉じこもってしまう っていうのは子ども目線で見ると「自分もこういうコトしてこなかったろうか」って思ったり。
画面の構図として、外からのアングルで部屋に閉じこもった息子と、居間でふさぎこんでる母親が同じ画の中にあるシーンは、分かっていながらも悲しさがありました。

逆に良かったシーンで、井上真央演じる千晶とその母・松坂慶子さんの家でのシーンで、千晶が母にマッサージをしたあとに、母親に「私にもマッサージしてよ」と言うけどイヤがって千晶の上に母が乗る、っていうシーンは微笑ましくて好きですね。
…この2つ、全く逆の要素を持ってるんだけど、うん、やっぱこういう日常の不図したシーンって琴線に触れるんですよね。

パート掛け持ちとか、息子との折り合いが悪い とか、そういうのってドキュメンタリーなものですからね。コメディ映画だけど、こういうのは事実にあることですからね。…けど、映画だからご都合主義な結論が付けられるんだろ? とも思えるけど、今作に関してはそんな印象はなかったです。

結局、地域振興で給食センター廃止を免れようとしてた話も、案の定、反故になるワケですし。(まー、見てたら思いますよね。展開的にさ。(苦笑))
…いやーこのあたりのくだり…市長と『綱娘』メンバーが言い争ってるときに、市長が、
「見直すとは言ったが、廃止の撤回 とは言ってない。見直した結果、廃止が決定した」っていう、のは、ね!
実にクソな政治屋らしくてイイね☆

今度の衆院選でも誰が言うかな?wwwwwww



給食センターの件はともかくとも、綱引き大会には出場することになって。
堤防を『綱娘』メンバーが走ってて、全員が揃っていくシーンはテッパン要素ですよね。

必要な展開、必要なシーンっていうのが見てて参考になりますねー。(←なんの?)
やー、映画の一つのストーリーの流れとして、ここにはこういう演出が必要だ っていう、公式っていうか。そんなのを見てて思いましたよ。
(逆に言うと、こういうのも『シリアスな笑い』でもあるんだけどね。)




全体として、コメディなんだけど、日常描写がしっかりしてるので いいバランスを以って見ることができましたよ。

ほかの役者さんとしては 木南晴夏さんも“まんま”なキャラでしたし。(個人的にはもっと出演シーン多くても良かった…。)佐藤二朗さんも淡々とした秘書っぷりが実に“らしい”キャラでしたね。(そういえばヨシヒコやんね。この2人。)

井上真央ちゃんすごいねー、このロケでかなり体力使ってるんじゃないですかね。
自転車漕ぐわ、肉食うわ。
はあはあぜえぜえして汗だーだーかく井上真央ちゃんイイね☆
タイツによる脚線美とか、JAでの綱引きのあと自転車で役所に向かうシーンでの太もm(ry…ゲフンゲフン イエ、ナンデモアリマセン



ほかに気になった点としてはお酒が。
ところどころで出てくるニカイドウ…(ド○○ド○?)
……間違えた、『二階堂』。

大分むぎ焼酎として一番有名だからかなー。
かといって、練習試合のあとにまで二階堂持って来るとか どないな酒飲みやねんw

序盤でコーチ依頼するときに千晶がJAへ持って行ったのが『野暮』っていうお酒でしたね。
こちらもどうやら焼酎のようです。
あとは千晶とコーチが飲み屋で飲んでるシーンだったかなー、あそこでもなんかのお酒の銘柄が出てたと思うけど、名前忘れたなー。

牛といい、綱引きといい、焼酎といい、こうした地域に根ざした作品というのは好きですね。興味が持ちやすくなりますわ。全編大分ロケだそうですし。




大分いいですねー。温泉くらいしか思ってるコトなかったんですけど。
そういえば、ちょっと前に『鶴瓶の家族に乾杯』で、元バドミントン選手の小椋久美子さんと大分県別府市を訪れた っていうのはあったなー。APUすごかったなー ってのが覚えてるなー。



正直、井上真央ちゃんがいないとすっごい地味になったんじゃないか って思いますけど、さすがキャプテン。
随所で目を引く要素があって面白かったですよ。

2012 12 13 綱引いちゃった! パンフ