藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『アゲイン!! 2巻』読了。”

『アゲイン!! 2巻』を読みました。

元・応援団の大隈ことチャンクマに出会い、そこから元・応援団に声をかけていって、再度団員を集めようと・立て直そうとするものの…。という巻。

菅(スガ)さんも、岡本(オカラッキー)さんも……まぁキライなタイプだわな。そりゃ。。。
ってゆーか、勝手にゴーイングマイウェイしてろよ どーせ興味も無いんだろ ケッ! みたいな。(←

しかしまぁ、ホントこの主人公すごいわ。ただアゲイン前の世界の後悔だけがあって、それをもう一度体験したくない! っていう一心だけで動いてる。のかな。

ニートラップに引っかかった1年と、辞めていった団員を集めたシーン一つ取っても、ドン引きなワケですよ。なに1人で暴走しちゃってんの?バカじゃない?w みたいな。
でも、1回、既に何も無い高校三年間を過ごしてるからこそ屁でもないんでしょうかね。

P.48の
『現状を見て見ぬフリしてやり過ごそうとしてんなら…』
ってセリフはいいですね。今村自身もシラけることは容易いけど、それに対して自分にイラっとするからだろうけど。
で、見て見ぬフリが出来ずに、応援の矢面に立たされるところはもぉ、読んでても苦しい苦しい。(苦笑)
けど、そこで逆ギレできるってのもある意味すごいけどな。ドン引きされるのが目に見えてるハズなのに。
個人的にはここで逆ギレしてるところのほうが、このあと土下座するよりも よっぽど恥だったと思うんだけどね。

失われた、何も無かった高校生活三年間を先に経験していて。そこでは金一郎は何もなくて。

恥をかくと何か色々なものを失ってしまう怖さがあるんだけど、そもそも何を得てもいなかったので、失うおそれなんてなく、暴走したりして。
(逆にアキの場合はリア充だったから、そのギャップでアゲインの世界が楽しめて無いんだと思うけど。)

恥をかいても、失うものなんて大したことない。っていうような。
これは今の若い世代に『恥をかくことを恐れるな』っていうメッセージだったりするのかしら。
金一郎の逆ギレや土下座もだけど、

宇佐美団長が、オカから『一回だって頭下げたことなかったでしょ』と言われてて、合同練習のときに団長が頭を下げたこととかも。

その経緯を経ての、団長からの今村入団へのエールはホント感動した。

だって主人公は何かを成し遂げたワケじゃなく、何かの能力に秀でてるワケでもなく、根拠のないやる気とかがあるワケでもないく、気に入らないものを引っ掻き回しただけだから。

『いくら黙って待ってたって 誰も助けてくれない』(P.120)
『声を出すしかないんだ』(P.122)

という。これがこの巻を表してるのかな。



アゲイン!!(2) (KCデラックス)アゲイン!!(2) (KCデラックス)
(2011/11/17)
久保 ミツロウ

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