藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『FILE157:「君もアンパンマンになれる!」』を見た。”

爆問学問 2011.09.01.O.A.(再放送 2011.09.05.夜中)

FILE157:「君もアンパンマンになれる!」 を見ました。

ゲストは やなせたかし先生

以下、HPからの番組内容をコピペ↓

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やなせ:「正義というものは簡単に逆転するんだ。どっちから見ても正しいことは何かというと、「ひもじい人を助ける」ことじゃない?それはどっちの国へ行っても正しいわけ。だからそういうヒーローを作ろうと思ったんです。」
太田:「そういう思いがあったんだ。」

やなせ:「ところがですね。「やなせさん、これは何ですか。アンパンが空を飛んでいって助けるとか、こういうばかばかしい話は、今の子どもにはうけません。もうちょっと勇ましい話じゃないと。」って言われてですね、全部反対されたの。ところが、子どもは非常に素直に反応した。今、その子どもたちが大きくなって、30歳ぐらいになってます。彼らは「幼稚園の時に読んで、やっぱりアンパンマンが顔を食べさせる部分でグッと来たっ」て言うんです。」

太田:「これは日本人だからうけるのかな。この自己犠牲っていう感覚は?」
やなせ:「今はね、自己犠牲の逆の時代ですよね。エゴの時代です。自分が良ければ他人のことはどうでもいいっていう時代なんです。それなのにこの自己犠牲の話がどうしてうけてしまうのか、それも小さな子どもになぜうけるのか。さっぱりわからない。」
田中:「計算外なんだ。先生も驚いたっていうことですね。」


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太田さんが、
“「今何もできなくても、種を蒔いて表現することが、何十年後に花開く」”
っていうコトを話しされてましたけど、これは希望になる言葉だと思う。

対談後感想で太田さんが、サカキバラ事件のときなどに対して、「生きること」をシンプルな言葉で言える、説得力を持ってる とありましたけど。まさに。

92歳になられてる やなせ先生が「生きるよろこび」とか歌われてるワケですからねぇ。。。

また、「手のひらを太陽に」の歌詞制作裏話で、電球に手をかざしていたエピソードなど。


エゴだらけの世の中で、自己犠牲の正義。
太田さんが「自爆テロとかは?」と、聞いていた点は ちょっともやもや。

けど、
「正義はある程度自分を犠牲にしないと出来ない」
「正義は簡単に逆転する」

という言葉や、戦争で会う相手国の人にも家族がいる ということの考えから、ほんとうに どの立場から見ても正しいと思えることでないと、っていう考えに至られたのでしょうね。

それが ひもじさから助けること。食べ物を差し出す という正義。


日本はフツーに暮らしてれば まぁ、飽食の時代 とも呼ばれてるから、ゴハンに困るなんて いうコトはめったに無いと思うのね。

けど、震災の時に ほんとに食糧が無かったときがあったから、それは、ここで言う“正義”を誰もが思ったことになるんでしょうか。


作品を作り続ける理由を問われての、
「山の上まで郵便配達をする人に話を聞いたら『私はこの仕事が大好きだ。お金をもらって高い山に登れる。届けたらみんなすごく喜ぶ』と。作家も同じ。時々ステージに立つのは、直接目の前にいる人が喜ぶのを見ると、こっちも嬉しくなるから」
というのもとてもシンプル。

(まぁ、私はこれに対して、エゴとかアイデンティティとかを考えてしまうからダメなんだけど。。。)


最後、
『強いからヒーローなんじゃない 喜ばせるからヒーローなんだ』
結局これが全てなんでしょうね。
今回のタイトル、「君もアンパンマンになれる!」っていうのは。


個人的には、もうちょっと、やなせたかし先生の、
『♪なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのは いやだ!』
この、なんていうか、 かつて葛藤していたであろう時期の話を もっと聞きたかったなー、というのはありますけどね。

……まぁ、そんな “なにをして 生きるのか” なんてのは自分で見つけなきゃいけないんでしょうけどね。
戦争を経験され、30歳を過ぎての漫画家デビューに、ブレイクが70歳で、それで今『生きるよろこび』と歌っておられるんですから。

生き続けてみないと わからないからこそ なのでしょうか。





関連リンク↓

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