藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『バクマン。 14巻』読了。”

バクマン。 14 (ジャンプコミックス) (14巻)』を読みました。

七峰くん10年に一人の逸材か!? として登場から、凋落まで。


どうしても七峰くんの評価になるよね この巻。
七峰くんの手法自体は嫌いじゃないんですよねー。
ただ 七峰くんのキャラは嫌いですけど。ウザい感じが。(笑)
いやホント制作スタイルや作品ってキャラに出るようになってますね“バクマン。”って。
七峰くんのコロコロ変わる表情とかさ。


で、この七峰くんのやったこと、特にネット公開ってあたりとかは、実際現実でも話題になった、pixivで投稿された漫画作品、『T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振る』っていうのと似てるよねぇ。
twitterで一時期話題になってたみたいで。プロの漫画家さんとかも読んでたんでしょうし。
…まぁ、私はpixivなんてやってないんで、見てないんですけど。

これ、仮に面白い作品だったとしてもネットでやったら其処止まりだと思うんだよなぁ。
ネタ的に消化されて終わりみたいな。
そのへん 顕著に出てたのが、七峰くんのネット上のブレーン50人が次々と減っていくところなんだけど。
新妻エイジが『顔が見えない』って言ってたけど、肌に触れてる感が無いんだよなー。

自前でアップする っていうのじゃなしに、ネットで漫画雑誌を展開してるところはあるんだから、それはまた違う話だと思うけど。

…まぁ、最近 竹熊健太郎さんが、“メディアのネット進出を(漫画もテレビも)、これまでと同等の手法で利益を生み出せるかといったら それは違う。”的なコトを twitterで書いておられたような。(違ってたらゴメン)


七峰くんの言うね、マーケティングとか、亜城木が色々してきた“実験”とか、それ自体は好きなんですよねぇ。私。

あと、漫画好きのブレーンも、別にネット上で募らなくても、漫画描いてる人なら、同じ漫画描くような人が友人にいるハズだから、そういう人に意見を貰うなんていうコトは よくあることだと思うけど。
(まぁ、『同じ漫画描きの意見はアテにならない』っていう言葉もあるんだけどね。同じ意味で素人の人に聞くにしても、友人・知人なりの親密な関係性があるから、どうしても気を使った言葉になったり。七峰くんの場合、ただ面白そうな企画に乗っただけで、共同原作とかのような“責任を負う”ことも無いから、アテにならないし。)

なんにしても、それらの色んな人からの意見を自分で消化しなかった っていうのがただの敗因だと思うけどね。
キッカケや売り込み方は上手いなー って思うんだけどね。

作品が『アイディアの詰め込みすぎ』とか、『セリフや話作りに一貫性が無い』とか。
自分のものにしてなかったんでしょうね。


色んなものをインプットしたら、一旦それを捨てる作業が重要になるって言うし。

最近読んだブッダの言葉の本にも、『私の言葉にすら依存するな』のような主旨の言葉があったような気がするし。


う〜〜〜ん、なんでここまで七峰くんが自滅していく流れになっていくかなー。
“自分”が無さ過ぎるのかなぁ。
じゃあなんでわざわざ『ジャンプ』でデビューしたいとか思うのかなぁ。そこは七峰くんの“自我”で“欲”でしょうに。そこもよくわからない。ただの亜城木への憧れ ってだけでは説明がつかないんだけどなー。
七峰くんのキャラ自体がツギハギに思えるよねぇ。







さて、それ以外について。

中井さん 成長してねー・・・。
心が堕ちた人は そこから上がらないのね。



平丸さん、チョー楽しい☆
蒼樹さんのアシに行ったとこのエピソードとか、なにこの真っ直ぐで可愛い人☆(平丸さんが☆)
『年下の美人に甘えるのが夢でした』とか。これキュン☆ポイントじゃね?

そして過剰に不安になり、ネガティブモードになると、それが正しく作品に反映されるとか。
素晴らしいなホント。

さらには担当・吉田氏も、
『俺の平丸くんーー!!』って なんぞwww

最高ですよ。なんて愛しいんだ平丸さん。
平丸さん本人は気付いてないだろうけどマジで愛され過ぎ。(笑)

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