藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『FILE151:「戦渦の外科医ノブコ」』を見た。”

2011.07.07.O.A. (2011.07.11.夜中・再放送)

爆問学問。FILE151:「戦渦の外科医ノブコ」 を見ました。


先ず、HPから番組内容をコピペ↓


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太田:「国境なきっていうことは、誰にでも分け隔てなく医療を施すという。」
黒粼:「そうです。」
太田:「この間、ビンラディンが殺されたじゃないですか。例えばビンラディンが重傷で担ぎ込まれてきたら、やっぱり治療するの?」
黒粼:「します。」
田中:「大前提があるということですよね。そこに助かる命があれば、助ける。」

太田:「でも、あいつがまたピンピンして、あいつを生かしたおかげで、死ぬ人がいっぱい出てくるっていうことも考えられるじゃない?」
黒粼:「そういう政治的なことは一切考えない。でも、逆に言うと、いろんな途上国で私が助けた子どもが、武装組織の人になる可能性もあるわけですよね。」
太田:「それってむなしいじゃないですか?」
黒粼:「だから帰国するときは、いつも祈るような気持ちで帰ってくるの。
そういうことのない国になってほしいって。」

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そして見ながら私がツイッターにメモ書きしたのが以下。↓


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○初めて今回の震災で医師団が入ったんだ。医療が充実してる先進国に入るっていうのは。

○環境を整える人が4割。医師は6割。

○うわぁ…トリアージの練習かー…。

○医療環境が無い場所での判断だから違うんやね。日本だと黒が赤になるのか。

○宗教の都合や、家長の意見を尊重せざるを得ないのね。

ルワンダ虐殺…。武力介入をしないと医療が出来ないとか。

○顧みられない病気。…それは先進国であっても人数の少ない難病とかにも当てはまるよね。医療体制や理解が無い っていうのは。


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当たり前の現場なのでしょうけど、壮絶ですよね。

先進国は医療設備が充実してるから本来は医師団は入らないけど、けど医療設備なども流されてしまったりなどがあったから翌日すぐ現地に入られたと。

医師団のうち、環境を整えるものが4割参加してるというのはそういうコトなんですね。


トリアージについては秋葉原事件で、その「トリアージというものがある」ことを私は知ったんですが、それもその場(国)の医療設備の充実具合によって判断がシビアになっていくんですね。 弾丸は取り除かないとか。
番組中で例に挙がってた、赤でなくノブコ医師に黒と判断されたものとかは、明らめる(諦める)という潔さがないと、次々と助かる命も救えないんだからジレンマなのかな。


宗教の都合についても、菌が入ってくるのを防ぐために腕を切断した方がいいという場合でも、イスラム圏では手足を切り落とすことは犯罪者と同様だから、出来ないとか、
どこかの国の(忘れた)家長の判断が絶対で、14歳で身ごもった少女の赤子がもうお腹の中で死んでるのが分かってても、「見ないと納得できない」との家長の判断で、帝王切開しなくてはいけなかった。とか。
“分け隔てなく救う”とはいっても、その国のルールみたいなものに則ってしなければいけないのだから、どんな最善の処置法が世界に確立されてたとしても、それを現場で出来ないというのは心苦しいのかな。

“顧みられない病気”に関しては、上記と逆にその場で欲しいものが無いとか、確立されてないとかね。

日本国内でも難病とかはそうだと思うんですよね。どうしても症例が少ないと認知されてないから ってコトで、ちゃんと効く薬がないから、結局は痛み止めで繋ぐだけとか。

理解されない苦しさ っていうのもあると思うんだけど、
一方戦地では、スパイに通じるかもしれないからと、同僚にも告げずに荷物をまとめて帰るとか。



今回のノブコ医師の発言での印象に残ったのはこれで、
『患者さんを治療して お話して 背景を知っていくことが 医療の基本』
ですね。

「たまたまポスターを見て」というあまりにも『そんだけ!?』って思ってしまうほどの動機で活動を始められたようですが、これ よっぽどの覚悟が無いと、たとえ技術や知識が無いと厳しいですよね。

HPの対談後感想で、太田さんの発言にありましたけど、
『行動だよね、試されるのは。医者というのはそこの実行力だよね』
というね。

普通の人について当てはめてたことも、技術や知識があっても 結局は現場でどう動くか。それだけなんでしょうね。



また、ノブコ医師の対談後感想で、
スリランカに行ってから、ぜいたくをしなくなった。水も大切にするようになったんです。でも私が我慢したから、スリランカに恵みが行くわけでもない。だけど、そういう気持ちと出来るだけ近くに寄り添うことこそが、世の中とか世界を変えると思っているので。そういうことを感じてもらえただけで嬉しかった。』
というのがあったけど、

よく日本で思うのが、コンビニ弁当などの廃棄で、えらいたくさんの量の食料品を廃棄するくらいなら、飢餓で苦しんでるところがあるのにな と思う一方で、でも輸送費がかかるから費用的に無理 とかあるけど、
「どうせ残ったら捨てるし」 じゃなくて如何に無駄にしないか っていう、そこなのかな。
けど、無理をしない。っていう。

こういう世界的に活動されてる方が、
『気持ちに寄り添うことで世界が変わる』と言われるのは、気持ち的に救われる部分がありますね。
“背景を知る”、“関心を持つ”ということがね。それが今回の震災で、どうしても何も活動出来ない人は、被災地の方のことを願うことで何か変わるなら それは嬉しいことだなと思う。


爆問学問・番組HP:FILE151:「戦渦の外科医ノブコ」