『WOMBS 2 (IKKI COMIX) (2巻)』を読みました。
ついに実戦へと参加し『飛ぶ』こととなるのだが、マナ・オーガは違和感を体に感じたり、幻覚(?)のようなものにも囚われたり…。
メンバーの中に(とはいえ『仲間』と称してるワケでは無いんでしょうけど。)、「ナース」がいるからこそ、“中”にいるもの(←?)に対しての、頭では分かっていても、感覚的には擬似的に意識してしまう というのが際立ってしまう。
非常に残酷に、戦争(というかニーバス)に自分の体が利用されているというコトを理解しつつも、こっち(転送兵である自身)が振り回されてはいけない、という強さ。
女性としての、母性として、感情を揺さぶられる『赤毛』の存在とかね。
母性というものが、妊娠して母体に命が宿ってる段階から意識し始める、この男性目線だったら到底考えないことを、“幻覚”として用意する。しかもマナ・オーガの場合、身近な存在の弟を ね。 これはすごい表現ですよ…。
で、そういうのに振り回されてしまうマナ・オーガを逐一気にかけるアルメア軍曹。優しすぎる。愛情が深いんですよ。
この巻の最後の言葉とかね。
たしか、誰かの言葉で、『一度だけ人を殺すときがあるとすれば、自分の子どもがとてつもない過ちを犯したとき』というのがあったような。(違ってたらゴメン。)
アルメア軍曹の転送兵たちへの母性もね、垣間見た巻かと。
さて 連載のほうはIKKI本誌では終了してますが、作品としては続いていて、描きおろし単行本というコトになるのかな。3巻は年末発売ということでー…。
WOMBS 2 (IKKI COMIX) 著者:白井 弓子 |