『友達100人できるかな(4) (アフタヌーンKC) (4巻)』を読みました。
どうやら友達を増やしていく試験で20人達成したことにより、 一つのポイントは超えたようで。さらに新たな課題が出来た というか。
その新機能 『複数人せっと』も、ただバージョンアップして友達づくりがやり易くなったワケではなく、“セットした人同士をも友達としなければいけない”というのが大変というか、いや でも直行だからさらにお節介が発揮されるのか っていう。(笑)
また ここで本作についての疑問も一つずつ解消されていって。
P.72の 『複数人せっと』の説明の中であった、“友達成立後の心変わり”について。…その時は友達同士だったけど、今はもう違う という。
…コトが仮にあっても、ルール上ではそれは問題に含まれないそうな。
たしかにその場だけ、『都合のいい友達』っていうのは考えてしまうことで、ましてや、
『ある瞬間だけ友達になれたような子とのチャンスを逃さない』(P.73 4コマ目) ってなると、なおさら 『都合のいい友達』を作りやすくなってしまうハズ。
けど そんな不安は抱かせてくれないのがこの作品。そして主人公の直行が持ってるもので。
この巻の1話目、駄菓子屋のばあちゃんの回で、セットして早々に友達成立を果たしたにも関わらず、学校の合間を縫ってパンダ屋へ。寒い日もパンダ屋へと通い、ひたすらパンダ屋のばあちゃんの都合のいい耳に翻弄されながらも本心を引き出した直行なら、『都合のいい友達』 なんて作るワケないと思わせられます。
そしてこの巻のもう一つのポイントが2人のアベさんの件の中で、『“無理して友達になる”ことへの疑問』も。
『仲良くなりたい同士で自然になるもんだろ』(P.127 3コマ目)
と直行本人の口から。
結果的に2人のアベさんは自然な流れで本音をぶつけることによって仲直りできたと思うんだけど、直行の『仲良くなりたい動機』(こう表現するとすごく堅くて『友達が出来る』というものからすごく遠いのはわかってるんですが)が、『仲良くなりたい』という自然な興味関心と、『仲良くしておきたい』という使命感や責任感みたいなもの(それこそ教師視点)から発生・派生してるようなキッカケがあったりしてて、そことも向き合うコトになるのかな? って思いました。
まぁ でも お節介でお人好しな直行だから、きっとこれからも真っ直ぐに『仲良くなりたい』気持ちを いい意味で暴走させていくと思いますけどね。
友達100人できるかな(4) (アフタヌーンKC) 著者:とよ田 みのる |