映画、『パラサイト -半地下の家族-』を見ました。
今年3本目の映画。
パルムドール受賞とかアカデミー賞とかあるんですけど、そもそも今までそういう受賞作とか見てこなかったんですよ。
たまたま近くの劇場で、エスカレーター上がったところにデカいポスター… パネル? があって先ず気にはなってたんだけど、また別の近くの劇場でも遅れて始まったりして、なんとなく見たくなって行きました。
つか、韓国映画自体が初めてでした。
以下、感想。
ネタバレ厳禁 ってあったので、一応ここからは行間空けます。
ストーリーのあらすじを追いながら感想を書いてるので。ネタバレ注意で。
観る前に、公式の予告映像だけは見ました。
貧しい家族がちょっとずつ裕福な家族の近くに居ついて乗っ取っていくんだろうな~ って見てました。
にしては、心許し過ぎじゃない?? と、えらく安易に侵入されてるな~ とも思いましたけど。
父親のギテクが運転手になったあと、まさか一番家族に近い家政婦までも乗っ取るのか、と。乗っ取ったときは恐ろしさを感じたけど、これ絶対しっぺ返しくるやん って思いつつ。
つか、基本的に、主人公側がわるいことやっているので、私の主観視点で正しいことをやっていない ってことをモヤモヤしながら見ていたんですよ。
わるいことをするにはその理由に正当性を私が求めてしまうような。
だから絶対罰が当たるやろ とも思いながら。
なので、パク家が一家総出でキャンプに出掛けて、キム家の4人がリビングでくつろいでるときはハラハラしながら見てました。
というか、ここからが急展開でしたね。
豪雨の夜に家を訪れる人が…、元家政婦のムングァンが来てから明らかになっていく『家』の裏側。というか『下』。
ムングァン夫婦にキム家が乗っ取ったことがバレてからはすごかった。
ところでここで北朝鮮国営放送の例のやつの、モノマネのシーンがあったんだけど、これを面白がってるのは日韓共通なのか?? と思いながらここは笑えましたw
で、さらに追い打ちをかけたのがキャンプから帰ってくるパク家。豪雨だからそら中止になるわな と。
大慌てで片付けたり隠したり、ジャージャー麵作ったり、よく間に合わせるものだな と。
私このへん見てて、荒い片付けしてるから気付かないワケないのでは?? って思ったんですけどね。ワインとか割ってるし、ギジョンはガラスで指切ってるし、あまりにも雑に片付けてたのに気づかないものだな~ と。
ダソンが庭でテント張ってしまったことによって、社長夫婦がリビングで横になってるとこ。
ツイッター検索窓でサジェストで『例のシーン』って出たのはここのことかな。
クッッッッソエロかったですね!!!!!!!1111
シャッチョサン、ヨンギョさんのおっぱい揉んだり 股間にガッと触れたり。
リビングのテーブルの下でキム家が隠れてる っていう、人ん家の夫婦の情事を覗き見してる って感じ込みでエロかったですね。
つか、娘のダヘもギウにキスを迫ってばかりだったけど、そういうもんなの?? えらい積極的やな??
雨の中を脱出して、家に戻るまでの道のりの長さと “高低差” が印象的でした。
で、翌日のパーティーの惨劇ですよ。
これは “罰” だったのかなぁ。
身分不相応に悪いコトやって乗っ取ろうとしたことの報いだったのかなー。
ま、そうなるわなー って思っちゃったんよ。
つか、私ループするのかな って思ってて。
ムングァン夫婦みたいに、ギテクが『下』にずっと居ることになって、またどうにかして侵入していくのかな って。
だから最初にギウに紹介した、ミニョクのことも怪しく思って見てたんですよ。
(全然違いましたけどね)
最後のギウの『計画』だって、あれは『計画』という『想像』だったワケで、
ギテクが言ってた、「計画をするからうまくいかない」というのと対になってるとしたら、ギウの想像した『計画』は うまくいかない んじゃないか って。
悲喜こもごも って作品だったのかなー。
あと、ギテクがしきりに匂いについて言われてたことが気になって。結果的にそれが引き金にもなったんだけど、
本人は匂いに無自覚でも、やはり関わってない “世界” の人とは “匂い” って違うものじゃないですか。
“生活臭” とでも言うような。“層” の違う人との匂いの違いは。
沁みついて取れないし、しかも本人は気付きにくい。
殺虫剤のケムリすらも “日常” に取り入れてしまうような人だったワケだし。
格差の『下』の人は、ちょっと上位層の人と関わるだけでは、沁みついた匂いや感覚みたいなものは変えられないのかな って。
(↑ パンフレット)
この中で、キム家の4人が笑顔で並んでる見開きページがあるんですけど、幸せそうなんですよね、この表情が。
夢を見ずに、“計画” を立てずに、文句言いながらもその日暮らしをしていた方が4人にとっての幸せだったのかなー とも思えるけど、
それは私の一方的な見方だからなぁ。
私も金持ちに “依存” したいなー という気持ちがある反面、ひねくれて陰湿な私は ヨンギョさんみたいに優しくはなれないしなぁ、という諦念も感じつつ。