『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で知られる、永田カビ 著 : 『現実逃避してたらボロボロになった話』を読みました。
(↑ 表紙 ↓ 裏表紙)
裏表紙でわかる通り、もともとADHDでうつで摂食障害だったのに加えて、
急性膵炎と脂肪肝になったそうです。
その…… 闘病記??
明るい(?)闘病記。
『レズ風俗』から含めて永田カビ先生の単行本は全部読んできてるんですけど、今回もなかなかハード。
ただ、絵に関しては『一人交換日記2』に比べて安定してるようで(精神が) 安心します。
表紙帯で31歳だと年齢も晒されてますけど、『一人交換日記2』で酒の飲みすぎで夜尿を繰り返してからの今回、内臓やらかしたようで。
ただ、漫画は上手いんですよね。
前に友人と「絵がうまいけど漫画が下手な人がいる」って話をしたんですけど、この人はエッセイ漫画なりの簡素な絵でも(エッセイではない、フィクションの作品も少し見たことありますけど)画力は高い人で。
絵もうまいし、漫画も上手い人なんですよね 永田カビ先生。
積ん読が溜まってるんですけど、買ってから一気に、あっという間に読みました。
個人的には内面描写が好きで、アッパー状態になってるときと、ダウナー状態になってるときの魅せ方がうまい。
事実を自身を客観視して受け止めながらもそれを確実にアウトプットされてて。
(まぁ…… 客観視できるなら自身の健康にもっと憂慮してくれ とは思うのですが…)
(『客観視できてしまうから自分をしっかり見て苦しい』っていう感想を今見掛けた。なるほど…。自分を見つめ過ぎるのも精神を病むものね…。(だからあいつらは自分を省みないで暴虐をするのか…))
感想で、最近亡くなった吾妻ひでお先生の後継者だ みたいなのを見かけたけど、
永田カビ先生まだ31歳女子やぞ。
死ぬぞ??
タイトルが『現実逃避してたらボロボロになった話』だけど、現実にはめっちゃ向き合ってるし、逃避として(?)酒に逃げてるだけで “現実” からは逃げてないよね…?
すごくしっかり向き合ってるよね。
そして自分を表現する力も持ってるし。すごい人なんですよね。
向き合う強さ、表現する力をもっと自分で認めていけたらいいのにな って。
My Lesbian Experience With Loneliness
- 作者: Nagata Kabi
- 出版社/メーカー: Seven Seas Entertainment Llc
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作品中にも描かれてますけど、昨年『レズ風俗~』がアメリカで漫画の賞を受賞したそうですけど、外からの評価だけじゃないんだろうけどね。必要なのは。
とはいえ作中で自己肯定感に関しての本もたくさん買った って描かれてたから、そんなことは作者さん自身わかってることなんでしょうけどね~~…。
しかし生きるの大事やでな。
本編後半に「酒=薬物」って医者が言ってるシーンがあるけど、最近田代がまた捕まったこともあって
4ヶ月前のマーシー。本音を吐露した模擬会見。
— シゲ (@monadpride) November 6, 2019
本気で思ってはいても、簡単に止められないのが依存症。
出てきたら社会復帰出来るよう、今度こそ社会は暖かく迎えよう。 pic.twitter.com/Zpn96ymOGF
依存体質 ってなかなか難儀やから、健康的なものに依存できたらいいよね。
や~… しかし精神薬とアルコールはアカンで…。
現実逃避してたらボロボロになった話(1/7)(単行本発売先行試し読み) pic.twitter.com/f32PtJ4TFj
— 永田カビ🎉新刊11/7発売🎉 (@gogatsubyyyo) October 5, 2019
痛々しいぐらいの素直さと、生きづらいぐらい不器用な正直さと、世間に晒されるには致命的なほどの繊細さと、その全てを描く強さ、それが永田さんだと思います。この本は血反吐吐きながら永田さんが掴み取った「命」そのものだと思います。#永田カビ #現実逃避してたらボロボロになった話 pic.twitter.com/S8YIO7MMzV
— 卯月妙子(ボビー共々激闘中!) (@udukitaeko_) November 8, 2019
ゲイ風俗に在籍していた、
— もちぎ🐈11月14日エッセイ発売 (@omoti194) November 8, 2019
リストカット癖がある同僚の話 pic.twitter.com/wrnmzPlFkp