藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【9GOATS BLACK OUT】 : 『ARCHIVES』を聞いた。”

9GOATS BLACK OUT ベストアルバム、『ARCHIVES』を聞きました。

およそ5年に渡る活動の楽曲の中から厳選し、時系列に収録。既存曲は全てリマスタリング仕様。

ベストアルバムにありがちな、「なんでこの曲入ってないの!?」って思うところはありますが。ま、私はずっと追っかけてきたので音源は全部あるんですけどね。
1stフルアルバムの『TANATOS』からの収録が2曲だけか …って思うところはありましたけど。


アルバムとしての特性なのかなんなのか、「詰め込まれてる感」を感じまして、楽曲それぞれのアウトロがぶつ切りになってるように聞こえたのがちょっとアレな印象。
(“690min”は冒頭部分が切られてる。時間としては『devils in bedside』に収録されてた時間から30〜40秒ほどベスト盤のほうが短くなってます。“天使”も冒頭部分30秒ほど短くなってます。『Black rain』ver.では前奏があるんですが、ベスト盤ではほぼ歌から始まってます。)
なので<既存曲をそのままベスト盤に音質良くして収録した>というのとはまた違うものになってると思います。

楽曲を多く収録するためにそのように編集した というのが意図かもしれませんが。


“float”は完全に録り直しになってます。
ライブに通ってた人にしてみたら、自然と“float”の楽曲の変化に慣れてきてるのもありますので違和感は無いです。
私もいつから“float”が“アガる曲”になったのか覚えてないです。(笑)
(いくら“浮上する”歌だとはいえw)
今 改めて『devils in bedside』の“float”を聞いたら逆に印象が全然違って新鮮でしたw


曲順最後に位置しているのが未発表新曲の“Nuit Blanche de L'aurore” “夜明けのオーロラ”“白夜のオーロラ” という意味らしいです。
なんていうかですね、楽曲の存在自体は『CALLING』発表時に『LOG』のインタビューで知ってましたけど、どうしても曲の印象が先日のラストライブで最後に流れた曲のイメージなんですよね。
あのエンドロールが流れてる。

この軌跡が美しいものではあるのだけど、これは終わりを告げるもので、幕引きであるとともに新たな始まりでもある。
終わりの悲しみでもあるけれど、新たな光を浴びるようで。「眩暈の世界」という言葉が不安にも希望にも取れる。
オーロラさながら 色んな色を映してるような。



アルバム単位としても 過去のメンバーインタビューでもあったけどディスコグラフィーとして一周・ループしてるんですよね。このベストも“sink”から始まってますし。
最後の“Nuit Blanche de L'aurore”から光を浴びてまた始まって、沈むところからスタートするような。
(なんとなく今思ったのが、子どもが生まれたときに 現実の場にやっと出てきて…リアルに光を浴びるのだけど、これから生きていくのは“現実という地獄”でもある“底”から紆余曲折して…色んな色を受けて生きていくんだなー…ってコトとかね。)
(その“円環”って感じがジャケットからも思うんですけどね。)


ナインゴーツの5年間が集約されたマストアイテムです。

ARCHIVESARCHIVES
(2013/05/29)
9GOATS BLACK OUT

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