藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【2011.03.27.O.A.】『池上彰の緊急報告 第2弾 大震災のなぜに答える』 を見た。”

2011.03.27.O.A.
池上彰の緊急報告 第2弾 大震災のなぜに答える』を見ました。

スタジオ解説員に、大和総研チーフエコノミスト原田泰氏、防災システム研究所所長山村武彦氏。

先ず、以下 番組内容をざっくり。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


防災無線
防災対策庁舎から出していた。
町役場の危機管理課の女性25歳。(今年秋に結婚予定) が呼びかけていた。
多くの人がこの無線で助かったという。

現在庁舎で生存が確認されたのは10人だけ。女性は未だ見つかっていない。






個人の生活再建について。

シングルマザーの38歳女性。 新築の家が津波で無くなってしまった。
1,300万円のローンが残る。

48歳男性。家に貴重品などを探しに戻る。通帳や印鑑などが見つからない。。。


◎震災で、通帳やカード、印鑑を失くしたら引き出せるのか。
 本人確認の方法。
・住所、氏名、生年月日。
・最近の預金残高。
・個別面談。
 地元の金融機関なら、顔見知りも。
  ↓実証できても、
原則 1人 10万円。ゆうちょは20万円以内。
本人しか知らない情報で 引き出しが可能。


◎免許証を失くしても 運転ができるのか。
 なくても運転できるのか。→宮城県⇒No。 しかし、
・再交付→居住証明書が必要。 避難所の住所、責任者。


◎慢性疾患の薬は 医師の処方箋なしでもらえるか。
→“薬の名前、服用量などを伝える。”
…とはいえ、量は変化する場合があるので、早めに医師の診察を受ける。



(中継による)
◎ローンを支払いきれてない状態で家が流された。ローンはどうなるのか。
→基本、ローンの支払いはなくならない。
岩手県→減免措置はない。
・JA(検討中)→・最長 半年の支払い免除。
          ・月々の支払額を半分にする。(但し、期間は倍になる(?))

 家を失った人には、
・国の生活再建支援制度。 → 一世帯あたり100万円の支援金。





石巻専修大学 ボランティア。東京からピースボート
避難所に来ていない、自宅に居る人にもゴハンを届けたり。



●災害ボランティアの仕事。
・じっと話を聞く。 → 被災者のストレス発散。
・絵本を読む。 → 子どもの遊び相手。 親の負担の軽減。
・深夜の見回り。 → 空き巣の防止。
・散髪。
・通訳。 → 外国人被災者や、海外ボランティアの支援。


●災害ボランティアの条件。(ピースボートのHPより。)
・1週間以上の現地滞在が可能。
・20歳以上の体力に自信のある男女。
・交通費や滞在費用を自己負担。
・寝袋、長靴、1週間ぶんの食糧を持参。

●現地に行かなくても、東京で出来る短期ボランティア。(ピースボート
・支援物資の仕分け。      ・街頭募金。
・説明会の設営、受付など。





 生協。 物資をすばやく届ける。
全国に会員が2,500万人いる。

避難所に届けたり。 避難所に来ていない、自宅にいる被災者の方へ 直接届けたり。
不在でも手紙を入れたり。


物資調達協定。
メーカー74社から 生協へ、そして自治体へ。





 義援金の流れ。
日本赤十字社
    ↓
  義援金配分委員会。
・被災した 県、市区町村。
日本赤十字社
・中央共同募金。  など。
   ↓
各市区町村へ。

集まったところで、次々にと 配分する。


阪神大震災のとき、
1995年 1月17日 震災発生。
           1月28日 第1回 義援金配分委員会。
     2月 1日元気で支給。

  配分内容。
・死亡、行方不明者 見舞金。 1人10万円。
・住居 全半壊 見舞金。 1世帯10万円。

但し、被害が大きいため、まだ委員会としての目処が立っていない。








宮城は、カキの養殖が広島に次いで全国2位。 も、
養殖施設・網などの資材だけでの被害額 約280億円。
 (宮城のみで。船や港の被害を除く。)


田畑への浸水。 3県で2万ヘクタール以上。土に海水が浸みている。
コメ農家:「10年は作れないのでは…」


自動車の生産 約40万台減。 (年間総台数の5%)

世界の3大漁港だった東北沿岸。








年間2,500万円の売り上げの工場。アメを作っていたという56歳社長。
2メートルまで工場が浸水。

残った資材の鉄板で 石巻焼きそばを。
もともと普及活動をしていたという。自動車整備工場で洗ってもらい、避難所に戻って焼きそばをふるまう。
移動販売や、店を構えることを目標に。







塩釜市、信用金庫。杜の都
被害を受けなかった、同じ市内の支店へ。仮設の営業所を。

杜の都信用金庫 では、
 通帳などなくても、証明書があれば10万円まで 拇印で以って引き出しが可能。

津波で濡れたお金600万円ぶんを交換にみえたお客さんも。

30代の営業マンが外回りで。
自動車整備業の社長。3,000万の被害。既に2,000万の借金もある。

―――……長い融資期間を検討したり、返済をいつならできるのか …などを信金側は検討。





ネット販売を仕事としていた方。漁港など中間の業者、点での活動は起こせても、面での復興が厳しい。
国・地方自治体の協力は必須。







東北で 工場停止の余波。
宮城・大衡村。 トヨタ系の工場。
輸出用に停めておいた車が 流されて町中へ。

生産が止まっている。 → 部品がない。 一台あたり、2万から3万点の部品を要する。

宮城・山元町の部品メーカー。
高台にあるので 殆ど工場自体は無事。けど操業停止。 → 電力不足。
工場の稼動は抑えてくれと、要請があった。
2週間で3億円の損害。

常務が 離れた下請け会社の工場へ。
海に近いので 工場がやられてしまった。

影響は全国へ。
岡山県の三菱系の工場も震災以来操業を停止。部品が来ないため。

メーカーの壁を越えて協力しようという動きも出てきた。

東北に自動車部品工場は1,000箇所。出荷額はおよそ1兆円。

自動車系以外にも色々。
道路の都合で原料が届かなかったり。




地震放射能の影響で 
震災の影響で円高

日本株は買い という海外投資家。

日本経済は強いハズと。







海外メディアからの震災。

上海での震災討論番組。 日本経済を高く評価している。
第一財経チャンネルで生放送を組んだり。

ロシア 16日のメディア。アルグメント・イ・ファクト紙。
 原爆の上に日本のビルが建っていて、原発が燃えている というコラージュを掲載。

リベラシオン紙(フランス)。15日。
 “死の台地”という見出し。 フランスの原発は多いため もある。





日本ミシュランタイヤ のフランス人社長。
 本社からの帰国勧告は言われてないと 帰っていない。 21日までは休業していた。
社長:「日本のメディアを信用している。」



アフリカガボン共和国からの 子どもたちのメッセージ。








アメリカ。 マイケル・グリーン氏。
米・戦略国際問題研究所 日本部長。
 若いとき岩手に住んでいたそうな。 HOPE FOR JAPAN という手首につけるバンドを
してるそうな。
 原発について、オバマ氏は増やすと言っていたけど。
  ↓
 スリーマイル島での事故があって年月を経たとはいえ、今回の福島。議論がまた大きくなってきている。  火力発電になると、燃料を中東から輸入しないといけなくなる。

・避難エリアについて。アメリカでは80km(50マイル)とした根拠。
  ↓
 日本の判断を信頼していないわけではない。30年前のスリーマイルを踏まえた上で、自動的に半径80kmとしている。アメリカ本来の方針を適用した。
(スタジオの解説員:「50マイルという数字がキリがいいから というのもあると思う。」)

・“放射能を浴びた部品を輸入しない”という報道があった件について、グリーン氏は確認はしていないけど、BSEのときに日本は受け入れをしなかったように、一時的にこのような施策を取った とみられる。







帝都復興院。関東大震災のとき、東京の近代化を推進した。後藤新平
境屋太一氏:「現代版復興院を」と。





後藤新平の場合は東京だった。

原田氏:「地域の復興は地元でやらざるをえないのでは。国は電力や財政をしっかりサポート。」

山村氏:「国がリーダーシップをとって 国難を乗り越えてほしい。」


日本復興への提言。
原田氏:『東北のものづくりとインフラの再建。そうすれば個人ががんばれる。』

山村氏:『立体的復興』
     「平面+α。 産業、町、個人を同時に復興していく。」



●会社が被災しても給料は出るのか。
   休業手当 ○経営者の都合で休業。 ×天災を理由にやむなく休業。
 支払い給与を国が助成。中小企業の場合5分の4。


池上氏:「それぞれの部署で責任を果たしていけば、きっと日本は復興する。」






●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●




もっと、原発関係に話を突っ込んでくれるかと思ったらそうでも無かった。

割と、復興に向けた、それぞれの動き みたいな感じで、希望的観測が見えなくも無いような印象。(←?)
…まぁ、でも全然ですけどね。2週間以上経ってまだこの段階ですし。
義援金もまだ配分されてないのでしょう? …勿論、被害が甚大だということもですが、集まった金額がえらく大きいというコトも関係しているのでしょうか。

家のローンに関しては救済策は無いんでしょうか。
番組見た限りだと、無理くさい感じで。割と無根拠な安心を提供するテレビメディアとしては極めて異端に(真っ当に)、厳しい現実を突きつけてくれた という、このどうしようもなさ。



産業や、各仕事が元通りになるにはまだまだ時間がかかりそう。
海産物のネット販売してる人が中継で言われてらしたように、『動きを面で』と言われましたが まだ、『線』にもなってないですよね。現状。
それは東北に関連企業(下請け)などがある影響で、それ以外の地方にも影響が出ている現状で。

実際私自身は仕事はありますが、関連で 関わっている企業の方々はやはり、東北及び関東あたりに工場を設けてる影響で、まだまだ全然稼働できてない模様。
…や、稼働する以前の問題なんですけどね。

だから市場にも影響は出るし、安定供給なんてまだまだ先で、現在、色んなものが供給されてるのは、在庫ストックぶんをうまく回してたり、確保されてる製造ラインでなんとか頑張っているだけで。
お話ししてる企業さんとは、「仕事があるだけでもいいものですよ。」とか、「今のうちに有休使っておけばと言われました。」とかね。

夏までに、色々このあたりは見通しが立てばいいんですけどねぇ。



アメリカについて、グリーン氏の私見はあったかもしれませんが、そうだとしても少し納得してしまったり。部品の輸入についてで、過去のBSE問題を出してくるとか…。
まぁ、風評被害は日本国内でもあるくらいだから そう思うのも自然でしょうかね。



復興の提言で、池上さんが最後に言われた、「それぞれの部署での責任を果たす。」と。
『職責を全うする』っていうね。
や、まぁ、それはそうなんですけど、果たしてる人は果たしてると思うんですよ、既に。果たさざるをえない というか。どこか強迫観念じみたものもありつつ。

…それは現在、福島第一で実際の現場で作業されてる方もね。

仕事におきかえると、勤勉な日本人は無理をしてしまうことが多くあります。
だから この場合、なにが個人の責任かと言うなら、
『健康・無事に生きること』 で良いと思うんですけどね。…そうは言ってられずに仕事に尽くされてる方もいらっしゃいますけどね。
限界の境界線を、誰かが優しく判断してくれたらいいんですかねぇ。

あと、『職責を明らかに全うしていないだろう?』という幹部クラスな方々もいらっしゃいますが、敢えてスルーします。




今日も池上さんは4時間特番がありますが、これはどこまでやってくれるのでしょうか。