藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『パーマネント 〜まんがの詰め合わせ〜』読了。”

殆ど描き下ろしじゃないですか!? すごいですッ!!

岩岡ヒサエ 著、『パーマネント 〜まんがの詰め合わせ〜』を読みました。

IKKIの広告ページに気付かず、発売日当日にナタリーの記事を見つけて、発売されてるコトを知りました。
しかし、取り扱い書店が限られてるコトもあるのか、なかなか手に入らず、いつもお世話になってる書店さんにて、小学館さんから取り寄せて頂き、入手するコトと相成りました。(感謝☆)

内容は、作風から絵から(いつもの丸っこい感じだけでないもの)、また 読切が並ぶ合間に“エッセイまんが”も含んだ、雑多な作品集となっております。

巻末あとがきにもありましたが、“土星マンション”が最近ヒリヒリした展開なので、こういう作品集は読み手にとってもアリです。

岩岡先生の読切には、ほんわかとか、あったかい空気、また いい意味での間の抜けた、フと笑みがこぼれる作品があるので、この作品集もそんな期待に応えて頂けました☆

『クマと健太の〜』は予想してたオチと違い、ばーちゃんがずっと幸せなのが良かった。孫の幸せをずっと見届けられる幸せ。

また、同じベクトルで、『晴れの日』も好きです。“子どもに嘘を教える”という、夢のある嘘が良いね! 小さいおっさんは、『小さいおっさんが一服してる』とか『小さいおっさんが集団で掃除してる』とかバリエーション与えれば楽しそう。

また、本作には頭身の高い絵で描かれたものや、鼻が“チョンチョン”ではないものなど、その作品は新鮮に感じます。
(『まぶたの奥』が2004年ですか…。でも『しろいくも』ってそんなに古かったかなぁ…。)

合間の『エッセイまんが』は、これまで岩岡ヒサエ先生がコツコツ積み重ねて来られたものを垣間見ました。
毎日○○する!! とかね。
特に点描がすごいですよ。根気もそうですが、完成のイメージとか、これどうやって点描のアタリを取って描いてらっしゃるんでしょう?

いやー、楽しい作品集でした。
当然、『土星マンション』も、『星が原あおまんじゅうの森』も、続刊を楽しみにしていますが、きっとそれ以外にも短篇をたくさん描かれてらっしゃると思いますので、そちらが貯まるのも楽しみでございます☆