“『CRUSH!2-90’s best hit cover songs-』を聞いた。”

『CRUSH!2-90’s best hit cover songs-』を聞きました。

参加アーティストに、9GOATS BLACK OUT、amber gris、Moranが居るので、これはもう私得ですから☆　買うしかない！と。
それだけが主な理由。

買ってから原曲アーティストを見て気付いたんですけど、…や、THE YELLOW MONKEYや、西川ちゃんがＶ系じゃないじゃん？　ってコトでは無くて、
Gacktボーカルのものが２曲（MALICE MIZER）と、河村隆一（RYUICHI(LUNA SEA)）ボーカルのものが２曲。。。そこは敢えて別の方を選ばれることは無かったんでしょうかね。企画側が。

9GOATSは、ryoさんがもともと歌が巧い人なので、声の雰囲気が櫻井あっちゃんを彷彿とさせるイメージ。
カバーとしては正当な感じがしました。

amber grisは新鮮な印象。なんか、跳ねるような曲調は、手鞠氏らしい雰囲気のある、『サンドイッチをバスケットに詰めてピクニックに出掛ける』ような雰囲気もある一方、一定のリズムで刻み続ける強い音が　あまりamber grisのイメージに無かったんですよね。
逆に曲の始まり方がしっとりとしていたので、そのままの流れで大胆なアレンジをしたのか!?　とも思ってしまいましたけどね。(苦笑)
ところで　amber grisがこの『CRUSH!』に参加するコトを知って、カバーするアーティストが LUNA SEAだと知って　「やっぱり！」と思ったのは言うまでも無いでしょう。(笑)
激しい感じの曲を選んで、敢えてらしくないものを歌ってほしかった　という思いもありますけどね。

Moranは…ねぇ！　マリスですよねぇ。Hitomiさん。
Sizna加入後のMoranが、攻める曲が強い印象だったので、この曲の…、“ILLUMINATI”のカバーは良かったですよ！
これはMoranの今後が楽しみで期待が膨らむレベルですよ。
ボーカルをGacktに似せるというワケでは無く、Hitomiさんらしかった。楽器陣もシンフォニックな感じというかクラシカルな。
マリスの幻想的な雰囲気と、今回のMoranの幻想的な雰囲気が異なる印象なんですよねぇ。
マリスはゴシックで恐怖を孕んだような。けどMoranは美しさも兼ね備えてるような。
良いですよ！　うん！

ほか、

メガマソによる“ピンクスパイダー”は　聞き易かったです。
“すみれSeptember Love”をカバーしたときもそうだったんですが、インザーギの声自体は安定しているので、どんな色にも染めることが出来るような気がしました。
ギターを弾いてるぺこは楽しそうだろうなー、なんて想像しながら。(笑)

葵さんによる Gackt：“Mizerable”。
Hitomi氏もそうだけど、２人とも声質はGacktと全然違うんですよね。

けど、葵さんも自分の色になってて。なんかすごく優しい曲になってました。
葵さんのソロはちゃんと聞いたことがなかったですし、アヤビエ時代はぺこが居たときの数曲しか聞いてませんし、彩冷える時代はメジャー後の数曲しか聞いてないだけなんですが、唄が良くなってるとゆーか、歌詞と唄がリンクしてました。

花少年バディーズによる、PIERROT：“蜘蛛の意図”。
当方、ラーでしたので、カバーされるほうとして、PIERROTの楽曲が選ばれたこと自体が先ず嬉しかったですね。
そして何故かシングル曲ではなく、『クリア・スカイ』c/wでライブ定番曲だったこれを選ばれるとわ。
曲としては完コピを目指されたのかしら。まぁ〜〜こんな感じになるのかなー、うーん。
別に悪くは無いんですけどねー。

まぁ、ぶっちゃけ　boogiemanにカバーして欲しかったというのが超本音。
当然　ジュンノに。…今ではもう無理な話ですが。
ライブで“MAD SKY”を演ったことがあるみたいだからなー。
是非、ジュンノvo.時代のboogiemanでPIERROTの完コピ音源とか残して欲しかったなー。

ギルドによる、SIAM SHADE：“グレイシャルLOVE”。
ギルドというバンド名は存じてましたが、楽曲自体は聞いたことが無かったんですね。
でも　この“グレイシャルLOVE”はなんか良かった。栄喜さんとは当然違うんだけど、爽やかな感じがね。

今作の、『CRUSH!2』は、色々面白いのもあったんだけど、前作のと比べて、摩天楼オペラによる、X JAPAN：“紅”のように、突き抜けて　『すげぇ！！』っていうのまではなかったかなー。と思いますが、
ファン目線も加えてではありますがMoranの“ILLUMINATI”が一番かなー。

いやー、しかしこういう企画盤は面白くて良いですねー。参加アーティストも前作と比べてややマニアックなのも含めてね。また次回とかあるんでしょうか。