藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『情熱大陸・爆笑問題 田中裕二 編』を見た。”

2010.05.16.O.A.

情熱大陸 600回記念。
爆笑問題 田中裕二 編』を見ました。

以下、番組内容をざっくり。


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1998年。第4回放送の映像を交えつつ。

当時から太田は“天才”、“奇才”と。
田中は常にその傍らにあった。

あれから12年。レギュラーは週10本。

田中裕二について、周りの人にアンケートを実施。
Q1.田中裕二とはどんな人?
Q2.田中裕二の才能は?
Q3.田中裕二の好きな所は?


田中編について、太田は、
太田:「見応えないと思うな。」

朝。
太田光はノートパソコンで新聞をチェック。朝日、読売、毎日、産経。
一社だけじゃ意味ないからと社説を見る。
田中裕二も新聞は見るが。朝刊はサンスポ 夕刊は東スポ
田中:「巨人強いっすよー」

雑学王の収録で。
田中:「通答正答率…通算正答率…」
(カンペにそう書いてあった。)
太田:「カンペが間違えば自分も間違う!」

自分を磨いてるか?について、『磨いてない』と。『おれは殆どが運』『自分で切り拓いた感がない』と。
ナレーション:『だが一方で田中あっての爆笑問題。』

デビュー間もない頃に言われた言葉。
“お前ら天下取っちゃえよ”
“田中は切るなよ”
立川談志:「彼(太田)の値打ちを発揮するために、田中を切るなとおそらく言ったんでしょう」
・田中の良い所は?
立川談志:「自分のポジションをよく知ってることかな。なかなか他にいないと思うね。お互い様。」


12年前。第4回放送のVTR。
太田宅にてネタづくり。

書き留めた時事ネタから雑談して、それを記録。
そして現在の太田邸。
ネタのやりとりは変わらず。
前と違うのが手書きがワープロになったくらい。

アンケートでは田中のツッコミに定評が。
国立演芸場で漫才。

太田:「漫才はツッコミまで全部おれが決めるから。」
・田中の才能は?
太田:「考えないとこですかね?全く悩まないんですよ コイツは!」


移動中車内にて。
田中:「ぼくは太田とうまく付き合えてないですね。的確なツッコミだとネプチューンの名倉とかくりぃむの上田とかの方が。

   色んな考えを持つ相方だと、ぶつかると思うんですよ。」


アンケートでは司会進行についても定評があると。
サンジャポの楽屋。
太田はO.A.用のVTRチェック。
田中は台本チェック。
田中:「一応、流れだけ」

・司会進行のコツは?
田中:「ないです。(笑)遊んでるだけみたいな。
   みんなプロだから。喋ってくれるし。引き出そうとしなくても。」

テリー伊藤:「すごいやりやすいですね。ホストとかやるといいんじゃないの。聞き上手だから。
   あと、相手の心をそんなに深く読まないところ。これ実はすごく大切な事で。 最近のお笑いの人たちはみんなすごい優秀だから、2手も3手も読むんですよ。 だから相手から見るとそれはツラいよね。受けとめてくれてるのか。観察されてるのかわかんない。
   人の力を引き出す才能 ってのをものすごく持ってると思いますね。そういう人 あんまりいないんじゃないかな。」


ドラマ収録。“サザエさん2”。
NGは殆ど出さない。
現場で子役の子どもたちと戯れたり。


芸人仲間と野球。
ナレーション:『ボールは速くも重くもないが コントロールは良い』


ライブハウス“ラ・ママ”にて。当時コンビニでバイトしてた頃の話、
田中:「あいつ(太田)は普通の仕事とか無理 興味のあることしか出来ない。
   ぼくは出来ます。例えば明日から青果店生花店?)で働けと言われても。そこで一生懸命。」


ナレーション:『友人は言う。田中の普通はもはや普通ではない。』

伊集院光のアンケート。“超普通です。もはや異常の域の普通。”)

伊集院光:「“太田総理”がまだ 夜中やってた時に、アメリカと日本の問題がテーマの時に 太田さんがちょっとキレて。画面ヅラ的にも もう みんな怯えてるんですよ。
   全員が圧倒されてて 誰も喋れない状態で、田中さんが言った言葉が『よく わかんないよ あっち行けよ!』つったんですよ。 その時に一瞬にして和んで。良かった わかんねぇよ って言っていいんだ っていう。
   番組終わって、最終的に田中さんは普通だったな って事になるけど、あの状況で普通の言葉を言える人っていないんですよ。(笑)
   なんつーの…なんでも切れる刀を入れとく鞘ってすごい。みたいな。」



紙袋からノートの束。昔からのネタのノート。


太田:「悩めないのが悩みです。彼は。(笑)
   気は遣わない。 なんでも。どういっても大丈夫。

   ドロドロしたことをコイツに言ったりしても 田中はそうですね。特別な存在ですね。」

・田中さんの嫌いな人は?
田中:「嫌なことを言う人。」
スタッフ:『太田さんじゃないですか。(笑)』



・情熱から想像する単語は?
(2人の前には広辞苑が)
田中:「松岡修造くらいしか思いつかないけど…。(笑)
   …“走る(奔る)”とか? 情熱。真っ直ぐ走るのを想像しました。」
スタッフ:『田中さんは走ってますか?』
田中:「おれは走ってないですね。(笑)」


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まさに“田中裕二”という回でした。

爆笑問題に関しては、私は“爆笑問題のニッポンの教養”からちゃんと見るようになったので、だいぶ浅いですが、
前も書いたかもしれませんが、“爆笑問題は太田さんがいないと面白くないけど、田中さんがいないと爆笑問題は成り立たない。”って感じなんですよねぇ。

今回これ見て、ナレーションでも“無の境地”と表してましたけど。これ、すごい事ですよ。
そりゃあ、猫と巨人と競馬に対する関心の強さはありますけど、悩まないってすごいよ。

爆問学問で、100回の時に伊集院氏に“田中力”と評されたコトとか(哲学者、木田元さんの回のとか)、同じく哲学で野矢さんが出てた回のラストで座禅してた時に“無”に触れた時とかね。

あと“サザエさん”での現場で子どもと一緒にいる様子から、田中さん自身が子どものような純粋さを持ってるんでしょうね。
言われた事をキチンとこなすコトとか。カンペをそのまま間違えるとか。(笑)…柔軟性を伴った純粋さかな。
ある程度の大人なら仕事での変なコトとかに異論を言うコトもちゃんと応対するのでしょうね。

一方で太田さんからの暴言にキレるコトは“言われてイヤなコトにちゃんと怒る”という。どこか大人にあるネチっこさが無いんかな。(あるかもしれませんがね。それは傍からは分かりませんけどね。)
“太田総理”で太田さんが作った空気を打破した発言もね。嫌な場の空気を嫌だと言えるコトとか。

大人で、いくら友人であろうが仕事であろうがケンカになると謝るコトとか、ケンカしたらもう一緒に居たいとは思わないと、“普通は”思うと思うんですけどね。
これはケンカしてもさらに仲良くなるという子ども的な感じなのか、圧倒的な大人としての割り切る力なのか、相手が太田光だからなのか。


今回の田中編はあれですよ、純粋さを知る ってコトですよ。一方で“心”にフォーカスしすぎている昨今に対して(“心”や“思い”自体は確かに大切なんでしょうけど高尚にし過ぎて上手く扱えてないような〜)、その場や人を大切にしてるってコトかなぁ。(言い過ぎ?)

来週の太田編もチェックしないとー。