獣の皮を被ったものたちが人のフリしてその生き先を真似る。
どれだけ貪っても飽き足らず、食い散らかすことばかり。
風向きも読めない聖者たちが後進を続けて回転床に流されていることに気付けない。
太陽に向くように揃って咲かせる花、
強風に流され倒れる稲穂、
ノビル陰に回転は巻き込まれていき、絡め取られて鈍り、止まる。
純然を屠り 剛腕を奮うものものしさに圧倒され続ける。
敵わない。 適わない。 叶わない。
風がやんで膝から落ちて、静寂が骸を撫でたとき
皮を剥がれた獣の方が本懐だと気付くのは後。