藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“駄文 40”

[外部リンク] : 『若者がある日突然、雑誌を読み始めることなんて、ない。』(EDIT THE WORLD)

リンク先記事中にある、『BRUTUS』に関しては、私もどんな雑誌かなんていうのはよく知らないんですけどね(苦笑)、ただ、吉本隆明さんや、糸井さんが特集されてたときに雑誌を買ったことはあるんですよ。
や、まぁ 確かに かといってどんな雑誌か把握して買ったワケじゃあなくて記事が読みたかっただけなんですけどね。

でも結論としてはそういうコトだと思うんだけどね。

読みたいコンテンツさえあれば、雑誌を買うと思うんですけど。これは安易かなぁ。

前にも漫画雑誌が売れない件で似たようなコト書いたかもしれませんけど、同じだと思うのよ。コンテンツとして引っ張る力のある内容が先ずあって、あとは雑誌として面白いかどうか ってだけだと思うので。

漫画以外の雑誌で言うと、『SWITCH』とか一時期買ってましたねー。当初の目的はCoccoの記事がよくあったので(あぁこれだけで歳がバレるかしらw)、で、そこから当該記事以外の記事も読むようになりましたよ。

ダ・ヴィンチ』とかは手に取りやすい雑誌ですよね。特集記事がほぼ決まってるようなものですから。これは例外かもしれませんけど。

『考える人』は、最近だと池谷裕二さんの記事があったのでそれ目当てになったりとか。
うーん、メインがあればその雑誌に載ってるほかのコンテンツも目を通すと思うのよ。

それはウェブ上でも同じだと思ってて、
大野更紗さんの『困ってるひと』も、ポプラビーチってトコに載ってた(今は違う連載が始まってます)けど、キッカケは雨宮処凛さんのエッセイ『小心者的幸福論』がそこで連載されてたから って理由ですし。


あぁ…うん、キラーコンテンツさえあればその媒体が盛り上がるのかどうか …っていうならまた違う話になるのかな。

や、ウェブだったら…電子書籍だったら っていうのもメイン以外に興味を持ってくれる場を如何に提供しやすくするか ってだけだと思うから。
だから雑誌で言うなら、もっと余白が面白ければ面白いほど良いと思うんですけどね。

編集後記というか、ただの一編集者の近況コラムや、私的に好きなものを羅列するとか余白が個人主観過ぎるところが見えたほうが面白かったりもするんですけどね。


情報サイトで言うなら、『ナタリー』は余すところなく見てても『BARKS』は興味のある記事しか見ないとかね。
(見てる方すいません)これもなんでだろうね。

『ナタリー』が面白いとするのは一つに文体やタイトルに個性が見られるからだと思うんですよ。
明らかにももクロPerfumeに関しては異常なまでの偏愛ぶり(褒め言葉w)があったりしますし。それ以外にも記事によって異常に文章量が多かったり、写真量が多かったり、そういうのが求めてるファンには良く届いてるんじゃないですかね。
だからツイッターのコメントに「ナタリーきもいww」ってあるんですよたまにww  あれすごい褒め言葉ですよね。

漫画雑誌で言うなら、『IKKI』が江上編集長がテツなので、その暴走っぷりが…一時期鉄道関係の漫画が3本同時に連載されてる異常な()ときがあったりとかね。で、編集長後記でテツヲタっぷりを書いたり、編集後記でたしなめられたりとかね。

音楽雑誌で言うと、最近『FOOL'S MATE』が月間刊行を休止してしまったけど、あれも東條雅人さんの趣味が出てたほうが面白かったんじゃないか とかね。それこそメリーの扱われ方とかさ。

今は個人的には『MUSICA』とか『音楽と人』あたりが編集さんとアーティストの関係性が見えて面白いと思ってますよ。


あ、でも待てよ、
少なくとも漫画以外の媒体に関しては、音楽雑誌でもそれ以外の情報誌でも、編集者の訊く力が重要になってるんじゃないですかね。阿川さんの本じゃあないですけどね。

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
(2012/01)
阿川 佐和子

商品詳細を見る

たぶん、音楽でもなにかしらの創作もの…なんでもいいんですけど、その業界や専門知識に詳しい人なんてザラに居ると思うんですよ。それこそネット上には評論家だらけですから。
本物の評論家に(これも変な言い回しですけど)難癖つけたいような人ばっかだと思うんでね。

けど、そこから抜け出すような、面白いものを作る人は、専門知識を凌駕するような人ばっかで、アーティストなんて感覚主導でつくるような人ですから。
だから編集というのは そういうアーティストをうまく引き出す人じゃないと務まらないんじゃないですかね。
…あぁこれも至極フツーのコト書いてますけど。

面白いものを見つけ出す・面白いものを引き出すスキルさえあれば、面白いことは広がっていく と思うので。

所謂、荻上チキさんがよく言ってる、「ポジ出し」じゃないけどさ。
人のいいとこ、面白いところを見つけていけばいいんですよ。
テレビや…ネットでも 群がるゴシップにばかり注目して、引き摺り下ろすことに切磋琢磨しなくてもさ。


劣等感やプライドがジャマするのか、羨むことばかりですからね。…羨むのは勝手だけど、そこからネガティブな行動にしか移れない狭さがネックで。

もっと外に出るか、もしくは閉じまくって“中”に面白さを見つけるか。『“閉じたら”開いた』って誰か言ってなかったっけ。
そんな感じで。