西島大介 著、『Young,Alive, in Love』を読みました。
“あの日"から僕らは何か変わったのだろうか──。
三つの巨大な湯沸し器が100年間稼働している東京都M市。ガイガー・アプリで放射能を測定するマコトと幽霊が視えるオカルト少女マナ。「視えないもの」が降り注ぐ街で、二人は恋に落ちた! 大切なのは除染それとも除霊? 西島大介が描くポスト3.11のLOVE&POP開幕!!(amazon内容紹介より)
結構前だったかなー、しりあがり寿先生がビームでの作品でどうやって放射能を描こうか っていうコトで色々試みてたような。(まぁ、それを確か西島先生がツイッターで紹介されてたような気がしますが。)
ツイッターで100人帯企画とかをリアルタイムで集めてる様子から見てたので興味を持って購入。
見えるものが全て真実とは限らないし、見えないものを見えるようにしたものが真実とも限らないし、見えないものが見えるという人が見えると伝えてくれたところで真実かは分からないし。
そこにある確実なものは、「ただ不安」っていう事実だったり、『爆発した』という事実だけであったり(そこからなんか漏れた ってのは不明で)、『ゲロった』っていう事実だったり。それだけに過ぎなくて。
“湯沸かし器”の中に入るのに“オーラプロテクト”だけでいい っていうマナちゃんとか。
思い込むことでそれが真実になる って言ってしまえば容易いんですけどね。
マナちゃんからいいにおいがすることがあることは事実であっても(まぁこれは“見えない”もので、ただ“嗅ぎ取れる”だけなんでしょうけど)、そこから癒しが得られるかどうかは特別な想いの補正がかかってたりするしで。
可視化するものに捉われ過ぎてる っていうのでもあるしで。
事実を自分の都合のいいほうに(良いほうも悪いほうもどっちも)思い込むことで真実にして、喜んで受け容れたり恐れたり。
まぁ、まだこれから始まる ってところなんですけどね。
淡々・サバサバとしてるのは好感触です。
巻末寄稿でふみふみこ先生。
…なにヤってんですか…!?wwww
Young,Alive,in Love 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2012/10/10)
西島 大介
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