阿部 共実 著、『空が灰色だから 1巻』を読みました。
主に、10代女子を主人公とした、オムニバス形式の“うまくいかない人々”のお話。
ネットで話題になってたので購入。
さくさく読めました。
けど内容はとても面白く、悪く言えば“中二病”。良く言えば“哲学的”な内容だなー、と読んでて思いました。
毒気、痛々しさが、妄想をこじらせすぎたあまりに表われていて、悲哀を感じるものもある一方、
なんだか『イイハナシダナー ( ;∀;)』と思えるものもあったり。
第3話や、第7話はそんな感じ。
第2話や、第6話はイタイ系で、第5話、第8話はなんだか微笑ましく・かわいい話 のような印象。
もう一歩踏み出せば、もうちょっとページ数があれば(←笑)感動するオチになってただろうに、敢えて中途半端なところでブツっと話を終わらせてしまうところに、各回のキャラの『ここまでの人』って感じがイタくて笑えたりするのかもしれませんね。
非常にバラエティに富んだオチ・キャラがいる中、さっぱりわからなかったのが第12話の『ガガスバンダス』。
ほかの11個の話と違って、単語が混線していて意味が分からない。(笑) けど、トビラ絵から一貫してループしているその構成がうまいですわ。
どの話も中二病をこじらせた感じの 漫画としてはギャグの体裁ではあるんだけど、現実にこのイタさも有り得なくはないからなー。これをこじらせて成長していくんだろうなー。(遠い目)w
空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)
(2012/03/08)
阿部 共実
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