藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『FILE172:「奇食屋台」』を見た。”

2012.02.02.O.A.(再放送 2012.02.06.夜中。)

爆問学問・FILE172:「奇食屋台」を見ました。

ゲスト:石毛直道(いしげなおみち)・国立民族学博物館名誉教授。

    徳井健太(とくいけんた)[平成ノブシコブシ]
      (海外ロケの番組で様々なゲテモノを食したとされる。)


以下、番組内容メモ。↓

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徳井、(これまででうまかったもの)カブトムシの幼虫。

石毛、これまでに 羊の内臓。オオトカゲ。など。

『危』
“サソリの素揚げ”。
石毛:「サソリは毒の弱いものが多い。」

徳井:「注意点としては口の中にいつまでもハサミが残る。」

石毛:「グロテスクにみえるものを食べることで、男らしさを強調する。」

“フグの卵巣のぬか漬け”。
石毛:「フグで一番毒が強いのは卵巣と肝」
  :「フグの毒は青酸カリの一千倍。」
ぬか・こうじなどを加えて2年寝かせると毒が抜ける。

石毛:「縄文時代貝塚から、フグの中でも一番毒が強いトラフグの骨がたくさん出るんです。縄文時代の人も食っていたに違いない。」

『臭』
石毛:「沖縄の「豆腐餻(とうふよう・“よう”の字は「食」へんに「羔」)」に似ている」

臭豆腐→(植物の汁や石灰を混ぜて発酵させた汁にひと晩ほど寝かせる。)

臭豆腐の素揚げ”。
石毛:「発酵した食べ物は臭いがあるんですよ。」
石毛:「科学的に言ったら『発酵』も『腐敗』も同じ。有機物に微生物が働いて、それで分解して新しい物質ができること。『腐ったもの』と『発酵食品』は区別できない。」

“本なれずし”→(塩漬けにした魚をごはんとともに長期間発酵させた日本古来の保存食。)
用意されたものは 原型がない。30年漬け込んだもの。
(30年ものの“すし”)

[リンク]:なれずし・馴れ寿司(JAPAN WEB MAGAZINE)


石毛:「ヨーグルトっていうのはある程度当たってて、これ『乳酸発酵』」

石毛:「もともと『すし』は保存食品だったが、お客さんの顔を見てから握りだす、『インスタント食品』に変わっちゃったんです。」



神田:「それだけではまだ終わりません。世界一においは強いといわれる、スウェーデンのにしんの缶詰、『シュールストレミング』」
田中:「うわ…缶が膨らんじゃって…」
石毛:「そう。 発酵して中で膨らんじゃって。」

シュールストレミング”→(1・子持ちのニシンを塩漬けにしてまず2ヶ月ほど寝かせる。2・加熱、殺菌処理せずに缶に詰める。3・そうすると密封された缶の中で発酵が進み、強烈なにおいが発生する。)

神田:「注意書きが描いてある…」
“屋外で開缶してください。”

神田アナ屋上へ。服で完全防護。
屋上で食す 神田アナ。 ………。(笑)

石毛さん食べるの初めてで嬉々としている。
石毛:「かなり塩気が…。1匹あったらかなりお酒が飲めますね…。」
徳井:「味は……塩辛みたい。」

石毛:「食い慣れるとたいへんおいしく食べれる。」

ナレーション:勿論、スウェーデン人はシュールストレミングが大好き。
毎年8月 第3木曜日が解禁日。
このにおいこそがたまらなく食欲をそそるんだとか。



ブレイクタイム。

石毛:「アラミド・コーヒー。50gで1万円くらい。」

[リンク]:アラミドコーヒー(O.S.INTERNATIONAL)

なぜそんなに高級なのか。
石毛:「コーヒーのプランテーション……。そこに今近くに野生のジャコウネコがいる。…そのネコがですね、コーヒーの実を食べるわけです。ところが種は消化できない。」
太田:「ウンコ出すね。」
石毛:「そのジャコウネコのフンを集めて、それを洗って、その中から取り出したコーヒー豆。だから特別な いい香りがする。」


『怪』
石毛:「高級料理です。」
“土のスープ”。
土を食べる文化は世界各地にあるのだ。
土は アフリカ、アメリカ、カナダ、ニューカレドニアインドネシアベトナムなど 世界各地で食されている。
ミネラルの補給源。スープのほか、蒸したり 焼いたりしてスナック代わりに食べることも。

[リンク]:土 (食材)

石毛:「終戦直後のたいへんな食糧難のころ 土を食いだしたんです。それで一番ウマいのはですね 壁の破れたところから出ている壁土。それをですね食べることを1年くらいやってた」

そして次に出された料理。
“鶏のトサカの白ワイン煮 赤ワインソース添え”。
鶏のトサカは フランス、スペイン、イタリア、中国などでよく食される。

徳井:「これ食えるんだ。。。」
石毛:「や、肉食をする人々は どこも余すことなく食べるのが普通なんです。それでこれ美容にいい。」
徳井:「かなりのコラーゲン質ですね。」(と言いながら食べ始める。)

太田:「どんな味?」
徳井:「ゼリー。『煮こごり』とかそういう感じ。」

石毛:「高知県ではトサカを焼き鳥ふうに出す店も。」



石毛:「そしたら『究極の珍品』……。」
卵かけごはん”。
石毛:「『中国の人は何でも食う』って言うでしょ。だけど中国人は『日本人が生卵を食べる』と聞くと『あいつら おかしなもの食う』と言う。
  :「それからヨーロッパやアメリカの人たちは『生卵を食べるのは蛇と日本人だけ』と言う。」
徳井:「前 海外行って、木を切って その間から出てくる虫をつまんで食ってる部族の人がいたんです。その人たちに『日本人は刺身、生の魚を食う』と言ったら、『オエッ!!』って。  ……要するにこういうことですよね。」

田中、卵のからで よって、黄身だけをごはんにかける。


石毛:「結局ね、自分たちが食べるものは『まっとう』で、自分たちが食べないものは『ゲテモノ』でおかしなものと評価するけど。文化をはかる これが正しいという物差しはない。全部こう相対的なもの。そういったものが食い物の世界にも…。 …結局は何がまともな食い物で何がゲテモノか世界中を判断する基準は、」
田中:「無いんですね。」
石毛:「まぁ、それぞれのですね。」
太田:「思い込みだよ。」

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………、興味が無いことも無いんですが、正直 罰ゲーム感があるよね。。。

しかしながら、罰ゲームだとしても提示されたならば、食べられないこともないんだろうな っていうのはありますよね。
何故なら前置きで、『これはどこどこではポピュラーな食べ物なんだ!』って言われてしまえば、『そうか、食べたことある人がいるんだ…!』ってなって、口にすることが出来ると思うので。
前例があれば。

最後は価値観の話になりましたけど、結局はそこなんですね。まぁ、何事も…なのでしょうけど。
自分が正しいとされるものがあって、そうでないものはおかしなもの だと。
生き方一つ、文化・慣習一つ取ってみても、それまでの生活に根付いた感覚・価値観が常識であって普通であると。
自分がそれでいいとされる価値観があればそれでいいし、他者の価値観を許容できるならすればいいだけ。それだけの話なのかしらね。食文化にしてもね。

ところで、土が食べられるなら…食べられる土によるかもしれませんけど、もはや餓死なんてしないんじゃなかろうか。生きるうえで、何も食べ物を得ることが出来なくても…。
でもそこで土を食べようという気にならないのは、それまでの慣習にないものだから無意識に選択肢から外れているか、プライドを捨てるような感じになるからか、そうまでして生きたいとも思えないからか。
(別に土に限らず、雑草でも食べられるものは食べられるハズだし。)

固定観念がいろいろ阻んでるだけのことなのでしょうかね。