『Honey Bitter 7巻』を読みました。
6巻からの流れで、篠沢の件を解決に導いた過程で 垣間見た、吏己の過去に触れ、自身の吏己との過去にも決着を付けていこうとしている巻。
珠里がトラウマを解消する云々っていうよりか、吏己のトラウマが根付きっぱなしという事実が明らかになって、珠里の心も氷解していった(?)というか。
ネグレクト(前巻によると“サイレントベビー”となっていたのでしょう)を受け、感情が死んでた吏己。
同じようなトラウマを持つ人なら? と、惹かれる想いもあって付き合っていた珠里。
吏己は珠里がどう自分と触れて感じていたのかも知らなかったし、珠里は吏己の過去を知らなかったから、その相互理解をする場になったんでしょうねー。
こういうの、どっちもすごいし、どっちもツラいですよね。
しかし冷静に、理性的にこういう話し合いが双方出来るようになった・機会自体を設けることが出来た、っていうのは2人とも成長してる ってコトですよねぇ。
別れた恋人同士がギクシャクした状態で同じ職場にいる ってワケですから。
いや フツー険悪になりますし、会いたくも無いだろーし、冷静にお互いの深淵の話なんて出来ないですもの。
(ま、リアルな場で?現実世界で身の上の重い話なんて普通しないものですからね。)
この話し合いの場に田沼さんや、みのりが加わることはどうなんだろう と思いますが…。(苦笑)
生理の話とかね。
さらっと、デートレイプや恋人間DVの話題を入れてくることは作者さんが読者に向けてるものでしょうが。
この巻は2人の過去がメインで、そのわだかまりは殆ど解けたんでしょうかね。
事件自体は最後に小さめ(?)のヤツが1件あったのはともかく、 途中の 尾けられてて自殺図ったヤツの件が燻ぶってるので、それが不安な影になって続くようで。
ところで巻末あとがき、小花先生事故ったんですか…。
『いつ死ぬかわからんし やりたいことやっとく』っていうのは“今年”だと尚更ですよね…。
あとがき後の『こどちゃ』の羽山のイラストが良かったですわ。
Honey Bitter 7 (りぼんマスコットコミックス) (2011/11/15) 小花 美穂 商品詳細を見る |