藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『FILE164:「中国で最も有名な日本人」』を見た。”

2011.10.27.O.A.

爆問学問 FILE164:「中国で最も有名な日本人」 を見ました。

加藤嘉一(かとうよしかず)
英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、北京大学研究員、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、香港フェニックステレビコメンテーター。

以下、番組内容のメモ。↓

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「日本人って、中国に一種のノスタルジアがある。」

「幼い頃から、世の中に対して・日本に対して 閉塞感を感じていた。 なんでこう 出る杭は打たれるというか。 外に出たかった。」

「いじめはあったけど 中国の人のケンカってすごいあからさま。コップとかビール瓶投げたりする。 日本の場合、『無視』とかね。いやらしいじゃないですか。『仲間はずれ』。 『空気』ってヤツですよ。」

「中国語はひたすら勉強した。新聞をもらったりして、1円もかけずに。」


太田:「中国に行って、のびのびできる っていうのはあった?」

「いろいろ気にしない。人間くさい土壌。」

太田:「日本の陰湿ないじめみたいなのは 感じなかった?」

「中国にはいじめは無いんですよ。そもそも中国の人って嫉妬しないんですよ。日中とか アメリカに対するコンプレックスはありますけど。足を引っ張るんじゃなくて、逆に『がんばろう!』になるんですよ。『あいつに追いつけ・追い越せ』。仲間はずれとか無いんですよ。」

「半径500m以内に、月収1億の人と、1000円の人が住んでても、互いに見下したり嫉妬したりしない。『自分さえよければいい』っていう考えだから。」

「7月の高速鉄道事故で、共産党と民衆のパワーバランスが変わった。これまでであれば 車輌を埋めた→誰も気付かない。しかもそれでプロパガンダが『報道するな』って言えばしない。今はそうじゃない。(ネットで)漏れちゃうから。
 テレビよりネットの方が影響力がある。ネットの人口 5億人いますから。」


「『私の父は李剛だ』というのが2010年の中国の流行語大賞。“李剛”って誰だよ!?w って話ですよね。 どういうことかというと、河北省で夜 酔っ払い運転をしてる人がいて、人を轢いて 1人亡くなったんですよ。それに対して…みんな集まって『あぁ〜〜』とか言って、『なに言ってんだ、オレのおやじは李剛だ』と。
 どういうことかというと、『オレのおやじはここの公安幹部(トップ)だ』と。『オレには飲酒運転 人殺し 関係無ぇーんだ』と。その言葉が流行語大賞を。…これを支持してるんじゃないんです。
 皮肉っている。まさにこういうことをやってるのが、中国の当局じゃないかと。
 中国の人って、考え方がジャーナリスティックなんですよ。直に批判はできないけど、いろいろなやり方で盛り上げていく。」


「中国に『暇人』と呼ばれる人がいるんですよ。言葉の通り、暇な人。 中国に2億人くらいいると思うんですけど。 どういうことかというと、都市なんだけど、あんまり繁栄してない 昔からそこに住んでいて、でも家があって、何もしなくても生きていける。近所付き合いだけで食っていけるし、仕事もしない 消費もしない。つまり国家の経済活動に貢献してないような人なんだけど、も、平和なんですよ。
 みんな豊かな顔して ビール飲んだり、麻雀やったり。
 僕から見てね、ああいう暇な人たちがいるからこそ、中国の社会って安定しているんですよ。逆に彼らが暴れるときが危ない。 暇でいられる って すごい愛国的な行為ですよ。現状に対して 100%満足しているんですよ。」

太田:「『金持ちになりました』、『日本が世界一です』っていうニュースをやって喜んでる日本がイヤだった。気持ち悪かった。」

「中国は日本に学んでいる。
 中国も国としてGDPを抜いた。しかしちょっと待て 1人あたりのGDPはどうなんだ と。世界の経済大国になってるにも関わらず、1人あたりのGDPは日本の10分の1なんですよ。」

「中国の人は、政府もビジネスマンも、あんまり国のこと考えてないんですよ。本当は。 そう自分だけ。 そもそも『国家』って 枠組みで見られない。『文明』だから。」

「今の中国の政治家・官僚たちの気合はすごい。命がけでやっている。そして中国って結果が全てなんですよ。中国って結果がすべてなんですよ。 例えば高速鉄道の事故を起こした張本人。失言をしたスポークスマン。もう即解任ですよ。
 中国の人は、前回尖閣諸島の問題があったじゃないですか。あの時に僕が中国の首脳部の1人と話をしていて、これどうするんですか、と。そうしたら中国のその人は、『加藤さん、この問題で中国は絶対に負けない』って言ったんです。なぜか。『我々は命がけでやっている、と。自分が仮にこの問題をミスマネジメントしたら、自分は死ぬ。』と。」

「中国の人は とことん向かってくる相手を求めてますから。」

太田:「本当はもっと日本も真正面からいけばいい。」

「せめてメッセージは伝えようぜ。と。」

太田:「でも、これ言うといけない、これ言うといけない っていうのが、いーーっぱいあって、そこに到達するまでのトラブルで腰が引けちゃうわけだよね。」

「利害調整だけに時間を費やしてね。」

太田:「でも本当は それを全部突破したくてさ、最終的にここに行く っていうその姿勢をとることが本当に大事なことで。」

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中国人のケンカというか、いじめの有無についてだけど、陰湿な『無視』とかが無いだけで集団で1人を…、とかってのはあると思うんだけどなー…。(どこかの記事で見たような…)

『自分さえよければ』のメリットについて語られることはありましたけど、たとえばなにかの待つ列に並ぶことが出来ない・割り込む、っていうニュースを過去に見た覚えがありますけど、そういうのはどうなのよ? とも思いましたし。

ただ、良かった…というか面白かったのは、
皮肉が流行語大賞になるとかっていうのがね。日本も今年のノミネートが最近発表されたりしましたけど。
政治的な発言で「どうよ?」っていうのは結構思い出されるんですけどね。…でもきっとそういうのは選ばれないワケなんでしょうね。日本。
ジャーナリスティックっていうか、そういうのは多分、多くの人は考え付くと思いますよ、日本でも。けど、それが表面化されにくいだけだと思うんですけどね。

『暇人』もイイね。
生産活動や消費活動に関わらないヤツはクソだ、っていう、非国民だ、っていう考えが根底にあって。見下したりするのがフツーは多くみられるんですけど、そういう存在もアリっていうのが面白い。
…まぁ、日本の場合、経済活動に関わらないヤツは非国民だ、と、叩く…っていうよりか、『オレが苦労してるのに、オマエは働きもせずに食っちゃ寝かよ!』っていうのがね、自分よりラクして生活してるヤツがムカつく。…っていう考えのほうが大きいと思うんだけどね。

最後の太田さんの『これ言うといけない…』とかありましたけど、それでも太田さんは結構言うほうじゃないですかね。(生放送でヅラの人を示唆するような発言とか…w) …それはともかく。
とくにテレビメディアでは、日本は暗黙の了解みたいのがあるから…。色んな勢力とか。権力とか。宗教とか。
そういうのは昔、戦争してた時代から日本の閉じた 悪い国民性だと思いますけどね。
中国はネット人口5億人とかありましたけど、未だに日本はテレビの方が影響力ありますし。つか、世代がテレビメインで、それをターゲットにした展開をしてるから。

それが本ッ当に正しいこと、真っ当なことであろうとも、不都合なものは消されるというのがまかり通ってる限り。これは厳しいことだと思いますよ。
打破したいですけどね。こういうことは。