藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【因果の】『魔法少女まどか☆マギカ最終話』【墓標】 見終わる。”

リアルタイムで見れませんでしたが(寝てしまった…。)、録画しておいたのでそれで見ました。


2011年1月期で、一番しっかりと見ていたアニメは何故かラスト2話を残して(10話はニコ動で見た)中断というコトになってしまいましたが、ちゃんと最後まで見れましたわ。

10話が色々なカギになっていた感じで。で、どうしてもこの時間移動とか見てたら、そしてスタッフに岸田隆宏さんがみえるので、“ノエイン”とかを想像してしまうワケですけどね。

“願い”や“祈り”を『確実に叶えるための対価』。結局、憎しみや怒りの連鎖を生むだけ。
いや、なんというか この時代に見事なマッチングというか。
いや、別に、電力の安定供給のために核燃料を燃焼し続けるというリスクを背負うとか。

それによって、結局放射能による被害が拡がってしまったことで、生活を元に戻して欲しいという願いが、怒りの声として挙げられてしまったり。原発を停止させよと怒りの声が挙がったり。
いや、そんなコトよりも、原発の地元の暮らし自体をどうにかしてほしい。私たちの暮らしを忘れないでほしい。今そんな原発停止云々で怒りの声を挙げてる場合じゃない。“今の私たちの不自由な暮らしを知っていてほしいんだ。”という、関心を求める。今、政府の対応が悪いからって、政権の舵を争う場合じゃない。
今は、普通の暮らしを望むコトが第一。被災地を、この災害を忘れないでほしい。

…とか、は、まぁ、ともかくね………。




怒りによって為しえた革命が、血を流すことによる革命が、良い結果をもたらすコトは無い。とは誰が言ったっけなぁ。

ほむらちゃんは、まどかの安否・平穏な暮らしが願いで、その為に何度も時間を繰り返してた。『自分自身の運命を変えたい』ならよくあるけど、他人の、友達の運命を変えたい、というのはあまり無かったかなぁ。
まどかは全てのカルマを断ち切るコトを願った。(のかな。) 運命のしくみ自体を変えた。というのかな。

そもそも、希望を持つことが絶望をもたらす。というのも解る話ではあるんですけどね。
もともとあるがままに起こるコトを、受け容れてさえすれば済んだことではあるけど、受け容れ難い現実・事実もあるから。
“自分”があって、“自分以外の存在(人でも物でも世界でも環境でも)”があるとき、自分は“自分以外の対象”に自分の願いや思いや、固定観念を抱かずにはいられない。“かくあるべき”や、“must”が繰り返される。

誰かが適っていた事象が、誰かがそれを変えたいと願い、それを叶えたとき。
希望は絶望でもある。
(さやかの願いがひとみに阻まれる(?)、っていうのとはまた違うかもしれないけど。)


ムカつくから死ね と、丑の刻参るの と、いう呪いと、
愛しい人を助けたい という祈り。
願いのエネルギーは循環する。




あと、感情が邪魔だというのもね。食物連鎖や。知らないものが犠牲になっている世界というのも。近しい存在だから特別悲しかったりするだけでしょ? 別段、関心も無かったじゃない? っていう。
こういう視点を用意された という点だけでも見事 というか。


そして連鎖を知ったまどかが、存在を対価にして断ち切った、というのは なんとも。
ほむらちゃん視点でいくと、それはもぉ腑に落ちないところもあるけど、それが願いならば“受け容れる”しかない。 っていう。そのほむらちゃんが、いつまでもリボンを持っていたり、まどかの存在を憶えてたりすることが、まどかが生き続けている証になるのかな。

よく、死んだときに、たくさん泣いてくれる人になりたいとかあるけど、いつまでも1人でも、強く想い続けている人がいる限り、“いない人”は、“いなくならない”と。

そう思いました。









ところで、ほむらちゃんは時間を繰り返して、退院後からやり直してるけど、退院後の“今”からの“未来”への分岐はどうなってるんでしょうか。

なんつーか、ドラゴンボールで未来からトランクスがやってきて、人造人間とか倒したけど、元のトランクスが居た時代には片腕の無い悟飯がいるだけ という事実は変わらない。…みたいな。

時間軸をまどかが回収したのは、まどかが全ての魔女について願った、その“今”を前後する願いを回収したのか、ほむらちゃんが行き来した全ての並行世界ごと回収したのか…。
…ま、でも、まどかの能力がほむらちゃんが繰り返したぶんだけ蓄積される ってあったから、全部なのかな。


ワルプルギスの夜に関連してたから4月までに放送を終えることを目指してらしたのかは存じませんが、ちゃんと地上波で最終話まで見終わるコトが出来て良かったです。(別に「続きは劇場版で!」でも文句はないですけど。(笑))

スタッフの皆様もお疲れ様でした。



…というワケで、主に 魔法少女まどか☆マギカ の、10話、11話、12話を中心とした感想でした。
これからようやく、まどマギの色んなネタバレサイトが見れる…。