『星は歌う 11 (花とゆめCOMICS) (11巻)』を読みました。
目覚めていたサクラを支えるため、千広は東京へ。
そして卒業式を迎えて…--。
…悲恋で終わるのかと思っていました。
言ってしまえば、63話から何年後かの話で、それまでも想い続けてるなんて、どれだけ一途なのか?とも、ね。
10巻でのヒエラルキーの話とかがあって、そこで、全部を救うのは無理かもしれないけれど、絶対に見限らない というのはすごい強さだと思う。
それは、サクヤも千広も、もともとは自分の家庭のコトがあって、そこからサクヤは奏と関わるコトで奏が変わっていったり、千広は叔父夫婦のトコで愛されたりとか。
恋愛とは別の 純然とした愛情を注いで、注がれたりしていた中で---、2人は依存ではない結びつきを得たのかな。と。
64話でサクラがサクヤに挨拶したトコとか、普通は折れますもの。挫けそうになるもの。相手の幸せを願えるって…、ね。
で、この巻ではサクラが『一歩踏み出す』コトが重要なところで。
かつて千広の叔父たちが注いだように、千広のサクラに対しての思いも、恋愛ではなく、自律した、純然たる愛情になってるのね。
いや、もうホントね、サクラがこれからも生きていくことがね、重要なワケですよ。
あまりにも『この世界』が“冷酷”なのは間違いないですもの。
けど、支えてくれる人がいる ってうのは 間違いなく 大きいから。
それはサクヤにとって、ユーリや聖がいたように。
てゆーか、ユーリGJすぎる!
サクヤを一途に見守り続けてるし、サクラの元にも訪れるし、ユーリが東京に行った目的が そ れ も 含 め て だとしたら、ユーリの愛情もホント深いし優しいものですよ。
聖は沙己さんとくっついたみたいですけど、それは聖をいつまでも見守り続ける星が沙己さんだったというコトか…。(←笑)
恋愛的に千広とサクヤが報われたコトもですが、サクラが一人で歩き出したこと、『見限る』ことも『依存』もないことが、物語の終着としてよかったのかな。
高屋先生お疲れ様でした。
そしてすぐ新連載が始まるのですね。
星は歌う 11 (花とゆめCOMICS) 著者:高屋 奈月 |