『バクマン。 9 (ジャンプコミックス) (9巻)』を読みました。
…展開が早いッ……。
タントでの連載を勝ち取って、しかし原作のギャグ・ネタ出しに苦しむシュージン。
そして新妻エイジのライバル宣言を受けて 自ら連載を打ち切りに申し出る。……
そんな中でもやっぱり、新妻エイジの存在が面白いです。
漫画バカではありながらも、面白いものの為に、亜城木のために協力したりする姿勢とか。2本連載が福田組のやる気にさせてるところなど、漫画が好きだし、面白い漫画を描こうとする人を後押ししたり。
「文句があるなら 僕より面白いマンガ描いてから言ってください。」
「僕は描きたいから描くんです」
パーティーでも「マンガ描くのが楽しいんです」とかね。
自信も覚悟も 気持ちも乗っかってるから良いやね。
それは今巻ラストで 亜城木が打ち切りを申し出たのもね。期待を受けての、自覚と覚悟を以って。誰の所為にもできない マンガが面白いかどうかは作家自身にかかってるから、合う・合わないを自覚して 自分の気持ちをそこに乗せて 描いていかないといけないんだろうねぇ。
あと、山久編集が静河流のトコへ通い続け、ただ関わりに行く姿は良かった。結果的に静河流が自分から踏み出す決意をしたから。
亜城木が本意ではなく始めたギャグ漫画を自ら切るコトと、今まで否定され続けてきた(であろう)引きこもりの静河流が踏み出したコト。
それが同時に展開してて面白かったですわ。
バクマン。 9 (ジャンプコミックス) 著者:小畑 健 |