藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『モテキ 4巻』読了。”

これで終わり!?

いや、まぁ、確かにね、あとがきにもありましたけど、フジくんが誰か特定の人 一人と付き合うための…、ってなってたら、また違う方に展開したんでしょうね。

よく言うかもしれないけどさ、『モテる』っていうコトと、誰かと付き合うとか、誰か一人を愛するとかさ、別なんですよね。これ。

結果的にフジくんの知り合いとか、薄〜い友達だった人が たまたま同じタイミングで連絡をしてきて、フジくんは“もてはやされた”というか。

そんな中で これ、4巻。小宮山夏樹ですよ。

『女は魔女なのよ気をつけなさい』みたいな。この表紙も また。(笑)

手をつないでも、キスをしても、ヤっても、 女性との間は埋められず。

…っていうか、何を埋めるの? どこの隙間に?

“ ‘本当の私’を理解したなんて 思い込みだか 思い上がりが嫌なの ”(P.169)

この台詞の一連にある言葉が結局 フジくんを身動きできない状態にしていたんだよね。

…まぁ、フジくんが っていうか 多分これ大体の人が持ってる思いだと思うんだけどさ。

これが多分、作品“モテキ”の核たる部分だと思う。

今巻、別にフジくんの女性がらみじゃなくても、田舎での自分の印象とか、島田との友人関係とか…特に 友人関係とかね。

気を遣われすぎて、それが優しさでは無くなってること とか。

趣味も違うしちゃんと喋ってなかったのに友達みたいな関係になってるけど大事なことを話せてなくて 本当に友達か? みたいに思ったり。(ノリで楽しく喋れても、真に迫った話が出来ない関係とかあるよねー。マジメな話したら暗くなって嫌われるかもしれんとか。)

本当はねぇ、ちゃんと想っててくれてるのにそれが分からないから自虐的になったり。

過去の欠落した自分を悔いたり。満たされていることに劣等感を感じたり。

30を過ぎて、独身でモテなくて、 さらにヘルニアやって仕事もなくなってしまったけど、強くなったよね。本編を通して。林田のサポートもあって。

“昔は あんな大人しかったのにな…”(P.195 by 父親)

“きっと皆の中で「俺」が勝手に動き回ってたんだろうな”(P.201)

で、フジくん自身が動くようになった っていう。

最終的には女性関係を通して、フジくんが成長した。恋愛ものではあるけど、『普通に生きる』ことにも大切なものになったのでは。

で、ドラマ化とな!?

森山未來主演で!?

それも楽しみですが、ドラマに合わせて7月に番外編が2本あるそうな。それが楽しみ。

…番外編の単行本収録とかどうなるんだろ……。

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