2019-04-02 “裏道” lyric 正面きって歩けないから裏道を歩く。大手を振って歩けないから小さくなって足元を追いかける。いつも先頭をきって早く歩いてくれる。私はのろく。大通りは人も多くて賑々しく、大きな声が飛び交う。肩を竦ませ、おっかなびっくり。困ったときに声も上げられず、声はかき消され。幻燈が灯された道をひっそりと進む。裏道を歩く。目的地にはなかなか辿り着けず、私は のろい。提示された正しさと規範に則し、只々背中を追う決して追い抜かないように。私は のろい。怨み、地を這う。恨み、血を吐く。