何層にも重なり合った屍を踏みしめて屍を踏んでいることすらも気付かずに 唯々只々闊歩し続けるのだ。
踏みしめた大地は泥が数mmか沈み、雑草は折れ重なり、それでも花は咲いては枯れてまた咲き。
せいぜい生きても100年ほどしかその命を紡ぐことの出来ない哺乳類が、46億年の生命体の生態系を乱し、
乱しつつも織り込み済みで、尚生態系はあらゆる形の生命も生んでは変態を繰り返し維持を続けていく。
繁殖し増殖し寄生し、生きているもの同士が惹かれあってナワバリを増やしていく。
100年なんて一瞬の出来事なのに何を煩わしくしているのかと。
どうせ土に還るのはお互い様。
いずれ全ては循環し 時間の渦に飲み込まれてあなたも私も消えていく。
その中で何を刻もうか。何も刻み残せるものがなかったとしても。
いずれ消えゆく私は、私に何を刻もうか。
何光年先までその星の輝きを、