『百舌谷さん逆上する 10巻』を読みました。
転校生の百舌谷小音は、「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」=「ツンデレ」だった! 「ツンデレ」とは好意が攻撃性に変換される症状で、好きと思った相手に罵詈雑言や暴力が出てしまうのだ。様々な出来事を経て友人に心を開きかけた百舌谷さんだが、養父母に実の子が生まれると知って自ら姿を消そうとする。ドMとして百舌谷さんと過ごした樺島番太郎は、その行動を止められるのか!? 感動の最終巻!! (amazon内容紹介より)
大団円だった!
全ての屈折した愛情が、バッキバキに折られながらも最終的に届けたいところには届くとゆー。
百舌谷さんによって色々騙したり隠したりあったけどそれも含めてのまるごとの愛情が…!
…って書くと相応しくないよねホントwwwwww
篠房先生自身がだいぶ屈折してらっしゃると思うのでw、これほど小気味良い着地をしたことが奇跡かもしれないくらいのw
で、
あとがきが良くて。
『本来なら高校生で本編をやる予定で、小学生編を早めに切り上げる予定だった』とありましたけど、
結果的にそれが面白かった。
女子高生のツンデレ病の美少女と、屈強でゴツイ男子が同じことになってもきっと見ているダメージは少ないと思うから。
や、仮に高校生の番太郎が最初っからあのガタイであったとして、そこから徐々に強くなっていったとしても、感動は少ないと思うし。
“頑丈な勘違い小学生男子”がバカやりながら成長していくほうが危なっかしくて面白いし、やりすぎるツンデレ病の女子がさんざん周りを振り回すのも…実は周りを察して気を遣っている っていうのも、小学生だからこそ その“無理感”があってギャップ萌え的な?(←なんか適切な単語が出てこない)
篠房先生らしい作品だったんじゃないですかね。
きっと『篠房先生らしい』だなんてご本人が言われたくないでしょうけどw
本編はこれで丁度いい終わりだったと思いました。
高校生編になってこれからの起伏を考えるとしたら、これまで以上の死線をくぐらないといけないでしょうからww
- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: コミック
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