藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【きづきあきら+サトウナンキ】 : 『僕 3巻』読了。”

きづきあきら+サトウナンキ 著、『僕 3巻』を読みました。

僕と主の残酷エロス、完結。苦痛と恥辱を甘受し九条の一生のしもべとなる人生をよろこんで選択した京極の最後の表情は…。(amazon内容紹介より)

うーん。
ここで終わりかー ってところで個人的にはもう一巻ほしかったなー。
や、九条が京極の家に迎え入れられたことによる烏丸サイドの心境を表わす描写とかさー。ま、見当つくっちゃあそうなんだけど、それでも描いて欲しかったな って。

結果、いいトコのおぼっちゃまである“僕(ぼく)”が、レールをはみだして…九条と会わなくても京極家のレールに従わなければ(“僕(しもべ)”にならなければ)いけなかった京極太郎が、望んで九条の“僕(しもべ)”になった という。
支配されたい願望を満たした。満 た し て あ げ た っていう点で、九条を“しもべ”にしたような気さえしますけど。
厳格な父親にすんなり受け容れられたコトに拍子抜けしたように、そのあとの九条と京極のセックスにもあるけど、『イヤがることを無理矢理』ってのをしたかっただけなんじゃないか っていう そんな幼稚さがあるようなね。

九条が幼い頃に受けてきた性的虐待とはまた違うんだけど。

だからそうして、京極が家を守らなければいけないこと とか、九条が性的虐待を受けてきたことは、『イヤがることを無理矢理』じゃなくて、自然に大人が子どもに強いてきたことで、全く支配欲を感じさせない支配。
最後の九条を京極の家に迎え入れるなんて想定内なのでしょうし。

だから九条のセリフの、
「呑気な顔をぐちゃぐちゃに壊してやりたかっただけ」
ってのが真意で。ただ苛めたかっただけ。イヤガラセをしたかっただけなのでしょうね。

Mの反応なくしてSの行為なし っていうか。
勿論、S側は…支配側はレール・ルールに沿ってもらうコトが本意なのでしょうけど、仮に被支配者に反抗されたとしてもそれに対して抵抗しない・怒りもしない。スルーもしない。ただ受け容れる。
これはなんの復讐をしたとしてもイライラするわな。

そういう視点で見ると 面白かったのかな って。



うん。しかしもう一巻ほしかったな。やっぱり。
翼くんが女装させられて攻められるのは良かったです。(←

僕 3 (ジェッツコミックス)僕 3 (ジェッツコミックス)
(2013/06/28)
サトウナンキ、きづきあきら

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