藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『放浪息子 14巻』読了。”

放浪息子 14巻』を読みました。

思春期を彷徨い惑う少年と少女たちを優しく見つめるものがたり、待望の最新第14巻!

女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしのは、久しぶりに、千葉さおりと有賀誠を交えた4人で“デート"に出かけることに。女装して現われた修一に「着たい服を着ようって言ったの、高槻さんなのに」と言われたよしのは、ある決意をするのでした。そんな修一に憧れつつもイライラする誠。一大決心をして、ひとり、女装姿で街へ出るのですが……。(amazon内容紹介より)


先ずなにより表紙がね。

“ぼくたちの、へんたい。”

という帯込みで。
“変態”と“変体”とどっちの意味もあるんでしょうけど、女装姿のにとりんが顔が面長になっててちょっと違和感が出始めてるのが気になるよね。そら作中ではもう高校生なんだから輪郭が変わってくるのは当然ですけどね。
(めくったとこの口絵カラーはそうでも無かったですけど)

内容としては、まさに今さらながら…なのか、成長したからこそ…なのか、女装による周囲に奇異な目で見られることへの躊躇いが3者による視点で描かれているのがありましたね。

ひとつがオカン視点。
これこそ今さらな…。
周りから変な目で見られることって、なにが辛いんだろう。
いや、この場合は本人じゃなくて母親が、だけど。

ひとつがみいたんのお父さん視点。
こちらは脱しようとしたけれど、今も尚うしろがみ引かれる気持ちなのね。
周りから変な目で見られることによる娘のことを案じているのか?

もうひとつが誠視点。
こちらが一番現在進行形だけど、高校に行って、親しく話すのがにとりんぐらいだからなのか、男子校だからなのか。とくに前巻あたりからにとりんへの嫉妬が目立つようになったようなー。(前から?)


奇異な目で見られることって、何が辛いんだろう。
前者2つは本人というよりか身内にもたらす影響だけど。
世間の目が気になる・白い目で見られることは何が不自由になるんだろう。と、改めてこの巻を通して疑問に思うもので。
罵詈雑言があること? 無視されること? 批難を浴びせられることによる、自己否定感?

けど、本人は女装がしたいワケで。
…というコトで誠くんのケースもあるワケだけど。

ほんとうは街に出て一人で女装を楽しみたい。にとりんとセットじゃない、自分をあるがままに出したい、という。
ま、そこで岡くんに見つかった(と思い込んで?)そこから登校するのを拒否ってしまったワケだけど。

ありのままの誠を出していくなら女装をしていくべきだろうし。
ありのままの自分(女装している誠自身)が理解されないことが悲しいのか。
理解されなくて浮いてしまうと、孤立しちゃうから?
孤立しちゃうと何が悲しい?

きっと分かってくれる人はいるハズ。千葉さんだって(めんどくさそうだけど)後押しはしてくれるし、自分でボーイズバーには行ったし。でも、理解してくれない人がいることのほうが気になる。にとりんみたいに時に行動的に・物怖じしないことへの嫉妬も含みつつ。
批難を受けることで何がツラいんだろう。
本心が理解されないことが何が悲しいんだろう…………。





別の部分。
高槻くんは千葉さんがラストのほうで言うとおり、もう男の子にはならないだろうね。
にとりんに対してのスカート履くことへの躊躇いもあったけどそれは許容された(?)し。
モデルへの道も開けていくだろうから、男の子にならなくても自分の魅せ方を見つけたんでしょうね。



そしてもう一つ別の部分。
あんなちゃんが可愛い!!
やべぇ、かわいい☆ww フツーに可愛い☆wwww
ちょっとめんどくさい感じがまほよりもあるけどそれも込みで実に“らしい”感じがしてかわいい。
あぁ、もう、芸能人なのに、あんなちゃんが自分でメディアにポロっと言わないかのほうが心配だze☆
前巻とかでもマッサージしてて「あー、やらしいー!」みたいな流れもあったけど。あー面白い。
115話でのあんなちゃんの言動にはニヤニヤが止まらねぇいよw
あんなちゃん攻めるねぇ。でもやらしいときにはにとりんのほうが攻めそうだなー☆あー2828☆

放浪息子 14 (ビームコミックス)放浪息子 14 (ビームコミックス)
(2013/02/25)
志村貴子

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