amber girs、『bright or blind』を聞きました。
これまでのart book仕様から久々にフツーのシングルとして。
表題曲はkaname氏作曲による疾走感のあるロック。
普通に聞きやすい曲で、メジャーな感じがします。音がね。
歌詞もこれはシンプルに捉えていいのかな。
『距離をおいていたほうが、見えないでいたほうが、自分とも他人とも良い付き合いが出来るものだよ。』という皮肉でしょうかね。
歌詞の肝となるのが、
「安寧なんか戦わなくちゃ見れないのに。」
っていう部分だと思うので。
想う言葉があっても、それで表層の関係性はつくられるものだしそれはそれで嬉しいものなんだろうけど、届かないよね。別に届かなくても届けようとも思ってないけどね。向き合ってないからね。みたいな。
c/wは“グリニッジの針の上で”。
作曲はwayne氏。こちらはamber grisらしい曲。歌詞の表面と合わせれば景色も浮かびやすい曲で。
表題曲の対比として曲が地味だけど、実に らしい。です。(笑)
歌詞は 積み重ねや繰り返しによる“ズレ”を表してるのかな。と。
歌詞冒頭が『思いと結果』みたいな単純な因果なんだよ っていうコトを登場人物は言ってると思うけど、そうもいかないものが不意にやってきてしまうものだ。と。
なによりタイトルをわざわざ“グリニッジの針”とか固有名詞出してくるとかね。
歌詞のラストで、
「月と太陽の巡る下で、 グリニッジの針の上で。」
と結んでいるので。
標準と本質(本当)のズレみたいなものなんでしょうかね。
「嘘が下手になった」っていう部分の歌詞もあったけど、表題曲のほうでは、「愛する嘘も 案じる嘘も」っていう歌詞があって、意味の異なる使われ方で対比してるのかなと。
ズレによる、嘘の自然清算。それとも計画的な清算か。
やー、このレビュー書くのに、初めて『均時差』とか調べましたよ。
時間や宇宙について考え出すとアタマ混乱するね。(笑)
bright or blind
(2012/12/05)
amber gris
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