藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『げんしけん 二代目の参 12巻』読了。”

げんしけん 二代目の参 12巻』を読みました。

吉武さんの妹(男装。高身長イケメン)が登場したり、波戸くんの部屋に行ったり、波戸くんが斑目さんの家行って決意を固めたり、など。


私ゃ単純にこの永遠のモラトリアム空間が好きなので、それだけ読んでるだけである意味構わないのですが。

しかし、ヲタの生体的なこととしてはだいぶ作品としては弱くなってると思うので。

初代のときみたいに、作中人気作という立ち位置の『くじアン』が無いので、げんしけん内での共通ヲタ話というのも無いですからね。
というかまぁ、初代後半の流れでいう…荻上さんカミングアウトした、『現実の身近な人間でカップリング妄想する』みたいなのが作中でのメインみたいになってますよね。
波戸くんが斑目さんの部屋行ったときの話とか顕著だけど。(あー、あとは自治委員の人とかもネタにしてるよね。(P.32))

うー、、ん…、やっぱ二代目からの新入生3人のキャラが弱いのかなー。
初代の頃は久我山さん(喋るの苦手。たまに描き手。)とか、春日部さん(当初は明らかに場違いなヤンキー。)とか、田中さん(コスプレ衣装制作。撮影。)とか。
役割としても色々あったからなぁ。
それでも前巻…11巻はそんな初代キャラもたくさんいたから尚、そのモラトリアムが楽しかったんですけどね。


3人が、もっとコンプレックスを前面に出したようなものになれば面白いのかしら。今のとこストーリーのフックになってるのは波戸くんだけだし。
私的には、吉武さんが、もっと精神崩壊してくれたら面白いなーと思ってるんですけどね。w
今巻の後半で、恋バナ教えて、ってフリにも非常につまんない答えだったので。
で、そんな吉武さん、よく会話の流れをつくる立場にいて饒舌に喋るようなキャラだからこそ、喋り倒すことで隠してる壮大なコンプレックスがもっと明らかになれば…泥臭さが出ればもっと面白いと思うんだよなー。

この巻では留年してて実はハタチというコトが発覚したけど、そのへんの経緯とかね。

ヨイコノミライ』(きづきあきら+サトウナンキ 著)的なノリで?
(饒舌語りだからこそ、『ヨイコノミライ』でのあの太眉のキャラ思い出すのよね。)

(だからある意味、実につまんないとも思えるこの新入生が今“沈黙”してる状態で、これから精神崩壊するという大きな前フリだったら面白いなー、とも思ってるんですが。『四年生』『五年生』の木尾士目先生ですからね。)



別の部分。
70話冒頭で、笹原から作品について色々言われてる荻上さんのシーンがあったけど、前巻では荻上さんコミフェス参加してない(少し来てすぐ帰った。)から、読み切りの評判知らないんですよね。ネットでの意見しか。

2012 06 29 げんしけん 11巻 P46


薮崎:「…荻上の前編て ネットでは必ずしも高評価ではなかったよな」
にゃーこ:「まー全員が同じ意見とは限らないってことじゃにゃーですか?」
薮崎:『……荻上のアホウが 絶対来るべきやったんや』
(11巻 P.46-47)


だからある意味ここで、ホントは別にそこまで不評ではなかったけど、自信をなくしていて、波戸くんと合作するコトによって、新たに力をつけて活路を見出すとか、そういう荻上さんの成長の部分が見れるかも、という楽しみはあったり。
(ネットでの不評と、もしコミフェス現地で実際の本の購入者から「読み切り面白かったです」と言われてしまうことによって、『わかってくれる人もいるんだ!』っていう下手に自惚れてしまうのをやめた っていうか。)
このへんの体感感覚の差異みたいなもの? そこからの効果 というのは今後 面白くなるかも。

げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC)
(2012/06/22)
木尾 士目

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