藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『マギ 12巻』読了。”

『マギ 12巻』を読みました。

シンドリア編完結!! そして…

シンドリアに降りかかるアルサーメンの驚異!! 立ち向かうはシンドバッドとその配下八人将!! 圧倒的な力と信念を持ち戦う大人達からアリババ達は何を学ぶのか!? 累計250万部突破のアラビアンファンタジー最新12巻登場!!

【編集担当からのおすすめ情報】
本巻でシンドリア編完結です!! しかしこの12巻、そして次巻の13巻はマギと言う物語が進む上で大きな鍵を握っています。何気ないセリフや画にも実は…
という部分がありますので是非。 (amazon内容紹介より)

2012 04 25 マギ 12巻


内容読むまで、表紙がジュダルかと思った。…したらばシンドバッドおじさんだった。

ジュダルに問い詰められ、シンドバッド王の真意が明らかになっていくのがこの巻の軸。
まぁー、でも、常に主人公たちにとって肯定的で、ときに厳しく指南してくれる“一国の王”が、ただ無償の善意でやってくれてるワケがないよなぁ、とも思わせてくれて、下手に納得のいくもので。
アラジンの力を利用しようとしてたり(シンドバッドからの依頼を断ったりしてるのは 今のところ無自覚な面もあるだろうけど)、紅玉の恋愛感情を利用しようとしてたり。

なんというかシンドバッドおじさんは、とても強い善意や好奇心を持って色んな物事に向かっていたのに……なんていうか、霞ヶ関につとめる政治家のおじさんみたいに利権や金欲、領土拡大などにまみれて 汚れてしまった大人みたいになったというコトなのかね。

アル・サーメンの者が呪いを与えたときに、
「心に暗黒の種を一粒も持たぬ人間などいないのだからね…」
っていうセリフがあったけど それはもっともだと思うし。シンドバッドおじさんが半分堕天してて黒いルフが混じってるのも実に人間らしいというか。
むしろ半々でそれを持ってることをシンドバッド自身が自覚してるからこそ良いとも思えるけど。
……このあたりの人間の善悪の心についてをどう扱うのかもこの作品の今後の見どころでしょうか。

で、そういった意味ではアラジンの考えや資質が性善説すぎる気もするので(こどもながらの純粋さに善意が溶け込んでるような)、逆に人間らしく無いんだけどね。
(あぁ、でも欲望には忠実かアラジンは。。。ムスタシムの姫におっぱいとかおっぱいとかおっぱいとか…。)

アリババは実に主人公らしい……迷いっぷりをぉ。
次巻からバラバラの行動になるんでしょうかね。読むほうとしてはやはりパーティ組んでたほうが好ましいのだけど。



帯にあった○○○の発表というのは、11巻の『始まるぜぇ』という言葉に続いて考えるとやはり兄メカするんでしょうか。

マギ 12 (少年サンデーコミックス)マギ 12 (少年サンデーコミックス)
(2012/04/18)
大高 忍

商品詳細を見る