2011.02.11.O.A.
『NHK スペシャル “無縁社会-新たな“つながり”を求めて-”』を見ました。
以下、番組の内容をざっくりと。
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無縁社会、メッセージ受付電話 14,000人。
前回の反響で、20代〜50代の働き盛りの人が何故……――。
【“働き盛り”に広がる無縁社会】
真田さん38歳。 職の縁がない。
団地で一人暮らしの男性中村さん49歳。
「話し相手がいないのが こんなに辛いとは…」
NHK宛てに遺言が届く。
頼れる人がいない。私のような人が居る ということを――…。
その遺言を出した男性と会う。吉澤さん39歳。
バブル崩壊で失業。それから派遣で転々と。 4年前体を壊して仕事ができない。
吉澤さん:「役に立たないなら、終わりにするしかないのかな って…」
吉澤さんの住む団地で孤独死があった。 50歳の女性。死後10日間発見されなかった。
――……自分も そうなるのではないか…。
吉澤さんと会って暫くして、吉澤さんは近所の掃除を始めた。
‘地域とつながりたい’
そんな時、小学生に声をかけられたり。
また、
小学校へカブトムシの幼虫を届ける。
子どもたちはカブトムシの幼虫を触ったりして喜んでいた。
そして吉澤さんにお礼の手紙を書こう。吉澤さんの似顔絵も描こう と。
吉澤さんの元に、手紙が届く。
吉澤さん:「手紙を拝見して 一人じゃないって思いました。つくづく思いました。」
10代からの声もメールで届く……。
【無縁化する10代】
進学も就職もできなかった人たちが暮らす支援団体。
ちとせさん。19歳。
高校の時、両親の事情でトラブル。家に居辛くなる。そんな時 学校が唯一の居場所だったけど。 卒業して 居場所を失う。
ちとせさんが通っていた学校。定時制。
生徒の半分が就職の行き先が見つからず。
卒業まで辿り着かず、学校を離れていく生徒もいる。
専門学校に行きたいけど 親は派遣労働。このまま学校に通う意味はあるのか と…。
退学が決まる。
学校とのつながりを失う。
ちとせさんの居る支援団体は生徒が在学中から学校と関わっていく。
共同生活と職業訓練を担い、社会へ出ていく。
ちとせさんは料理店で働く。
ちとせさん:「人と関わることで 自分も変わるんだな」
学校に行かず
仕事にも就いてない。
60万人。(15歳〜35歳)
【見知らぬ相手との“つながり”】
24時間 365日 ネットと繋がる男性。ネコビデオさん31歳。
システムエンジニア。過労で休職中。
ニコ生で部屋を映し 中継。文字は音声メッセージとして出る。
ネコビデオさん:「このまま倒れても誰か気付いてくれる。」
居酒屋にパソコン持ち込んで中継。みつき@なごやさん 30代女性。
仕事をしていたけど、父の介護で続けられなくなった。
外でも中継。「ネットで一時的なお友達」
たくさんの人とおやすみなさい。
親元と離れて暮らす、オレンジ野郎さん。26歳男性。
アメリカ シアトル大学に入学後、ITベンチャー企業に入社も、
過労と人間関係によるストレスで 退社。 その後 転職を繰り返す。
中学時代の友人とルームシェアしているけど、つながりを求めるのはインターネット。
‘実社会の“つながり”はあてにならない。’
オレンジ野郎さん:「愛情を求めてるんですかね。親の愛と変わらない。」
インターネット中継 利用者
140万人(/月)
働き盛りにとっての“仕事を失う”ことと、“死を選ぶ”こと。
何故 追いつめられていくのか。
【「働く」という“つながり”】
1年前 自殺しようとした 野田さん。31歳男性。
2年前派遣切りに遭う。アパートで生活保護を受けて一人暮らしを。
野田さん:「社会から認めてもらいたい っていうのが強いですね」
‘――――派遣の職場では番号で呼ばれていた……’
自分は社会に必要のない人間ではないか。
社会とつながりたい。
一人は寂しい。一人はこわい。
野田さん:「何のために生きてるんだろうか。このまま死んだほうが楽なのか。」
先月 野田さんと同時期に派遣切りに遭った人が44歳で自殺した。
生前・3ヶ月前の映像………仕事をしないと 自分がダメになる。
44歳の男性は引き取り手が無く 無縁仏として。
部屋のホワイトボードに、
『人生はつらく、
人生は苦しく、
人生は豊かで、
人生は愛しい…』
と。
【生きるための“つながり”】
和歌山県・三段壁。
自殺者が後を絶たない。
NPOスタッフが 警察・自治体と連携してパトロール。
睡眠剤が48錠見つかる。
NPOレスキューネット代表・藤藪さん。
三段壁で保護した人たちを海辺の教会で。藤藪さんは牧師でもある。
保護された 15人が共同生活。
食費や滞在費は仕事が見つかるまで無償。
毎朝 全員一緒に食卓を囲む。
夜・礼拝堂が寝室になる。
夜。NPOに自殺を図ろうとした男性から連絡が入る。
保護された男性は46歳。
11日間山を歩き、辿り着いた。
藤藪さん:「まずはゆっくりしませんか。 というのが僕の今言えることかな」
共同生活で暮らす・河上さん57歳。元メーカーの営業。
過労で倒れ、仕事から離れ。 妻との離婚。
豆腐屋でおからをゆずってもらう。
「80袋。400枚できます」と、クッキー作り。
捨てられるおからと 自分を重ねる。
クッキーとして 再び――…。という。
12月。クリスマス会の準備。藤藪さんの奥さんがクリスマス会でのベルを鳴らす企画の指導を。
水戸黄門のテーマをベルで鳴らしていく。
保護されて2ヶ月。46歳の男性は 初めてハローワークへ。
河上さんはNPOの正式なスタッフとして再スタート。
クリスマス会。本番。
オルガンでベース音のみを。 一回しくじるも、成功。
楽曲、“小さな幸せ”を歌唱。
必要とされる自分……――。
《ナレーション》
無縁社会。
人はつながりの中に 自分の存在や役割を感じられて、初めて生きていけるということでした。
必要としてくれる人がいるということ。
必要としてくれる場所があるということ。
私たちは今 新たなつながりを紡いでいく時を迎えています。
―――……新たなつながりを求めて。
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親の金銭的な事情が、そのまま子どもに続いていってしまうのだけはホント何とかならんもんかね、と思ってしまいます。
けど、
仮に、働いてても…っていうトコで、今回多かったのは、真面目に働いてきたのに体をコワして働けなくなってしまった。 …ということ。
最後の、河上さんはそこから立ち直ってNPOのスタッフとして ってだから大丈夫だと思うんだけど、
働き方を考えないといけないんじゃない? っていうのが一つ。
社会から必要とされたい。
社会というのは仕事として関わる世間。
けど、
必要とされてたのではなく、利用されてただけなのかもしれない。
…それが、体を壊す おおもとになっていくと思う。
自律(自立)した、社会との関わり方なら、必要とされるための在り方を 無理を強いることは無いと思う。
けど無理をしないといけなかったりする。それはもはや必要とされてない。としても。
利用されてるだけだったとしても、捨てられるよりかマシ という中で必死なのかもしれない。
業績が上がるなど 褒められれば、それは必要とされてる実感が良い刺激になって、社会と関わっていきたくなる。
でもまぁ、今はこの不況で昨対キープベースならギリOKみたいな感じで、そんな必要という実感もなければ、少ない人数で働かざるを得なかったりで酷使する一方だったりね。
あと、家族の介護で仕事ができなくなった。とかもね。
うん。
仕事が自殺に繋がる理由の中に“生活レベルが変わる”ことについては今回何も無かったですね。
仕事ができなくなっても、新たなつながりを見つけ、生きる実感は得られますけど。
今までと同じ生活ができなくて 悲観して・羨んで、テレビではブランドが何だ、どこどこの議員は資産何千万だ何億だ。それに引き換え俺は何だ。…って自殺とか。
例えば、失業して離婚に繋がる理由ってなんでしょうか。
夫婦が協力して 今までの蓄え(貯え)を切り崩しつつも、仲睦まじく生きていくコトもできたハズ。
カネの切れ目が縁の切れ目になったんでしょうか。家族でも?
そうじゃなかったとしても、夫婦として、家族としての会話が無いからとか。でもそれは仕事で多忙なご主人だったら致し方ないこともある。お互いに理解がないとも言える。
……このへん、なんか感想とは違ってきてるけど。(笑)
まぁ、いいや。
ニコ生の中継してるヤツは面白いと思ってしまった。(笑)
文字が音声で出るんだ。あれはヤバいわ。楽しいと思ってしまうもの。
実際 見てて面白かった。『ワロスw』 とか声で出るんだもんなー。(笑)
ラスト、
『人はつながりの中に 自分の役割や存在を感じられて……――』とありましたけど、もうちょっと、上記に書いた自律じゃないですけど、自己肯定できる術はないのかとも思います。つながりは大切だと思うの。ホントに。
けど つながりに依存してもいけないと思うから。
確立した・自律した自己が、お互いに(社会と自己が)つながりの中の存在を感じれたら良いなと思う。
明日(つか今日)は再び、『日本の、これから』ですよ。見ないと。
ブログ内リンク。↓
“NHKスペシャル「無縁社会〜『無縁死』3万2千人の衝撃〜」” を見た。
“『追跡!A to Z 無縁社会の衝撃』を見た。”
“『日本の、これから どうする?“無縁社会”』を見た。”
無縁社会 著者:NHK「無縁社会プロジェクト」取材班 |