藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『考えない練習』読了。”

小池龍之介 著、『考えない練習』を読みました。

本自体はちょっと前に買ってたんですけどね。やっと読みました。

思考病とも言われるほど、“考えること”に囚われてしまって、ましてその“考えること”も放ったらかしになっていて、思考パターンが決まっていたり、反射するだけだったり。

そしてその反射や、…反射でなくても、話したり書いたりする中に、“我”や、“慢”の感情が出てしまうんですよね。

“育てる”の章にあった、『困っている人の話を聞くこと』で、慢心が働くとかね。あるんですよ。押しつけがましい感じが。グサッときました。
つい最近も私は“困っているであろう人”に 感覚的に『このアドバイスは、心配の言葉は、私のエゴだな』と分かっていながら、その言葉をかけてしまったり。

それは“悪口”とか“愚痴”を言ってしまってる時にもあるんですよ。
“苦”を出すコトでスカッとしようとしてるのに、気持ち的には気持ち悪いんですよ。

分かっていながらね…。しかもこれがぐるぐるして…愚痴で相槌を打ってはまたと。まさに“慢心総意”。疲れてしまうのよ。

“話す”の章で個人的に衝撃を受けたのが“ありがとう病”について。
確かに『ありがとうと言っておけば―…』みたいなコトはありますからね。
“『ありがとう』という言葉を使わずに感謝の意を伝える工夫”(P.64)これが出来たら良いな〜と思いました。

本書“考えない練習”とは“はじめに”にもある五感を研ぎ澄ます とあるように、身体感覚を注視するコトによって、思考を把握するコトなんだな、と。
巻末の池谷裕二さんとの対談も面白かったです。

常に“自分の状態”を捉えて“練習”出来れば良いな と。