藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『白井弓子 著:天顕祭』 読了。”

白井弓子 著:『天顕祭 (New COMICS) 』 読了。

同人誌でありながら、第11回文化庁メディア芸術祭に初受賞、と。
この本が発売されたのは昨年の夏なのですが、発売当初からこの本の表紙と帯は気になってたのですが…別に買わず…。

キッカケはIKKIで同氏の新連載が始まったので、読んでみたいなーと思ったので。

ヤマタノオロチ伝説の息づく未来。50年に1度の秘祭<天顕祭>の日が近づいていた。
咲(さき)は身を隠し、声を潜めてオロチの魔手から必死に逃れようとしていた。
鳶の若頭・真中はそうとは知らず咲を雇い入れる。身の廻りで起こる異変…。
そしてある日、忽然と消える咲…。運命にひきずられるように真中は、やがて天顕祭のおぞましい秘密に触れる???。
(内容説明:amazonの解説からコピペ)

正直、とっつきにくさはありましたが、先の展開が気になってあっという間に読んでしまいました。

伝統が夢に浸食してきて、現実を蝕んでいるとでも言うのでしょうか。

その忌まわしき伝統に立ち向かうべく、生きるために狂気すらさらけ出す姿はカッコいいですね。
個人的に、得体の知れない大きなものに立ち向かう・反抗する…というのが好きだから、でもありますが。好きな作品です。

世界観、設定がわかりにくいトコもありますが、それを差し引いても面白かったです。

大手さんが同人で面白い作品をこうして出版してくれるのは良いですね。面白い漫画を読む機会がこうして増えていけば良いなーと思いました。