藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“『戸田智弘 著:続・働く理由』 読了。”

戸田智弘 著:『続・働く理由 99の至言に学ぶジンセイ論。 』 読了。

本屋でなんとなく色々と見てまわって、読めそうかな〜と思い本書を手に。
“続”というコトで前作からの続編的意味合いのようですが、見ると本書のほうが前作よりも『そもそも働くとは何か』に比重を置いた内容のようで。
前作は読んでないですが、本書のほうが好きな感じですね。

大きく13章の中で、99の至言に触れられています。
“はじめに”にも書いてある通り、“つながり”がテーマですね。

読み手である自分と各至言のつながり…至言を自分に照らし合わせて考えてみたり。
また、至言どうしのつながり。

私が気になったのは池田晶子さんの言葉。
そもそも“自分”とは。『そもそも働くとは』とあるのに、その前。
逆説的ではあるけれど、『何と何の“はたらき”として収まっているのか』
決して代替可能な歯車ではなく、オリジナルのピタッとハマる歯車。
そんな自分と“はたらくこと”とのつながりを、本書を通じて考えられるのでは無いでしょうか。

読んでいて面白い本でした。
何か一つのテーマの本、一人の作家さんの本を読んでても、自分が過去に読んだ本に書いてあったコトを思い出して、考えてしまい本を読むのが一旦止まったりするような。
…そんな感覚がこの一冊でも楽しめる感覚ですね。

そして宇野千代さんの至言(P.136)は、本書には載ってない吉本隆明氏の言葉(『10年続けたら一人前』論)にも繋がって面白いなぁ〜、と思いました。