『アオイホノオ 9巻』を読みました。
漫画もアニメも若き咆哮を始める80年代!時は1980年代初頭ー
近い将来、ひとかどの漫画家になってやろうともくろむ
焔燃(ホノオモユル)は、出版社からの返事の電話を
待ちつつ、悶々としていた…
そして…ついに一本の電話が…!!!?
『漫画で恋愛をちゃんと教えてくれるのはあだち充だけだ…(中略)…あだち漫画はリアルだ!! リア充(じゅう)(みつる)だ!』(P.144-145)
クソワロタ…!!wwww
以前もあった、“『アハ効果』(この時代にそんな言葉はありません)”
と同様に、時代を超えて、当時のリアルと現代の言葉をクロスオーバー(?)させてギャグに昇華する ッてのは島本先生さすがですよ!!ww
この巻ではそのようなあだち充先生の円グラフ分析を筆頭に、ほかの作家さんを円グラフで分析していくのが面白かったです。
手塚先生の“ブラックジャック”の場合は、とか、作家さんによっても作品や年月で円グラフが違うっていうのは割とこれリアルに有り得るんじゃね? と思えましたね。
あとはもう、作品を作っては、「これはイケル!」「いやダメだ…!!」の落差がいかんなく表われてるというか、先日の30周年記念本『熱血時代』にもあったとおり、編集さんによって左右される っていうのが当時から顕著だったんだなー っていうのが伺えますね。
…や、でもこれはきっと、若い作家志望の人が誰でも通る道なんでしょうけどね…。
「俺もぬるま湯に入りたいんだ、 気持ちのいいぬるま湯に!!」(P.61)
同意しますよ。ホントに。。。
(でも島本先生、これから絵でもこだわりを見せていくワケですからね、『熱血時代』にあった、炎の描き方であったり、『燃えよペン』にあった集中線の描き方であったりとか。そこへの気持ちの変化も今後本編で読めるんでしょうかね。)
一方のガイナックスチームは岡田邸が増えていて(← )着々と準備を整えているもよう。まさに“地下活動”で今巻ではあまり描写は無かったです。
やー、しかし 増長したり落胆したりは作家の常ですよねぇ。ほんとに。(しみじみ)
アオイホノオ 9 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
(2012/11/12)
島本 和彦
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