2010.08.14.O.A.
『萌える!泣ける!燃える ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル』を見ました。
番組内容については公式HPにて。
司会は鷲崎 健さん、名塚佳織さん。論客として 渡邊隆史さん、喜屋武ちあきさん、キムラケイサクさん、畑 亜貴さん。そして神前 暁さん、田中公平さん。(論客は司会席側から順に座ってた。後者2人は目の前にキーボードも。)
順番に、先ず、『萌える』アニソンから。
“電波”と称するもので、キムラさんが『ドリルでルンルン クルルンルン』を言われた時は噴いた。(笑) つか懐かしい。。。まぁ、私が初めて知ったのはMAD映像からだったんですが。
電波の話で、田中さんが曲調などから『何を“電波”と分類するのか』という話になったり、
畑:「ジャンル分け不可なもの」 とか。(笑)
五條さんが『DANZEN! ふたりはプリキュア(Max Heart ver.)』を歌われて、無印版との比較として少し流れたけど、“Max Heart”があるかないか以外よくわからんかった…。(´ヮ`)
主題歌を決める舞台裏で、2期をする際に1期の曲があまりに作品と合ってて制作チームは悩んだと、で2年目にアレンジ違いをした――…という話の時に、
田中:「ゲキテイ 4回もやってるよ。」(笑)
萌える曲を紹介していく中で、『恋愛サーキュレーション』を作った神前さんが、曲アタマの「せーの」とかで“ささやき系萌え”とか紹介してるトコで 「やらしー」とか横槍入れられてたり。
キャラソンについて田中さんは『ハッピー☆マテリアル』が最初ではないかと言われたけど、喜屋武さんが、「テニプリのリョーマの曲が先」だと。 …や、まぁ、男性向けと女性向けの萌えは違いますけどねぇ。
畑さんの作詞としてのルーツは 童謡、『あめふり』だそうで。擬音による情景や、心象表現などが詰まってるとかー。
神前さんとの初共作として、ハルヒの『God knows...』の作詞について、
畑:「ハルヒは若干イタい子なんで…――」
(笑)
思春期の気持ちを真っ直ぐに表現とか。にしても畑さんがご自身で自分の書いた詞にツッコミすぎ。(笑) 「“魂”とか…」て。
神前さんは畑さんの作詞を絶賛されてて、ブレスポイントを意識したり、日本語としてのイントネーションを自然にするとか。作曲家が作った曲のメロディに歌詞を乗せて さらに心地よいメロディにするとか。
畑さんによると 曲によっては“を”などの接続詞を抜くとか。
ゼロ年代の礎となった曲として、田中さんのセレクトとして、“C.C.さくら”の『プラチナ』を。
以前、“熱中時間”でのアニソン特集に続き、田中さんは菅野よう子さんを絶賛されてますな。
転調がさりげなくある、ホントは難解な曲(らしい。鷲崎さんも言ってらしたけど、そうは感じない。)なのに聞き易い曲になっている。とか。
ステージには丹下 桜さんが生アフレコを。
丹下さん 一時期作品でお見掛けしなかったけど、こうして登場されるとわ。NHKだから良かったのかな。
続いて、“泣ける部門”。
最近の曲はメジャー(コード)泣き だそうで。例として田中さんが『君をのせて』(ラピュタ)をメジャーとマイナーとで変えて弾いてみたり。
田中:「(メジャーは)曲の美しさで泣かす」
作詞家として畑さんは「メジャーの方が作り易い」とか。
この後、奥 華子さんが登場され、『時をかける少女』の主題歌、『ガーネット』を弾き語りされて。で、続いてもゲストによるライブ ってコトで、
石川智晶さん登場ー!!
石川さん好きなので嬉しいわー。曲は『アンインストール』 歌唱後 歌の制作時のことについて、
石川:「探り状態だったけど、良い作品に出会ったな と。」
歌詞がモニターに映し出されて、
鷲崎:「歌詞に込めた 思い というのを――…」
石川:「もともと これ 私の中の 小さいときからの トラウマとか そういうものを アンインストールしたいな という曲を 1曲作りたいなと思ってたんですね。 ちょうど“ぼくらの”という作品が来て “ぼくらの”の世界が まぁ、子どもたちなんですけど、それぞれバックボーンが家族との小競り合いとかb親子間がうまくいかない。 普通にみなさんがあるようなことが。
そういうのって親から一方的にインストールされたものじゃないですか。それをこう、アンインストールしていこう っていう意味も込めて。」
畑:「歌詞に女性性を感じないんですよね…」
石川:「割と少年性を書く方が好きで――…。女でも男でもない…」
畑:「“トーマの心臓”とか…――」
石川:「素晴らしいです。大好きですから。」
喜屋武さんから、すごくメッセージ性のあるものが多いけど、誰に向けて…? と訊かれて、
石川:「人を救ってあげること って 出来ないことの方が多いと思うんですよね。だから願望とか――…。私はあまり言えないと思ってるんです。だから今回も(歌詞の中の)『理解できない』というのは 自分の詞に入れた時に いいな 私らしい と思いました。『理解できない』ことをそのまま歌う なんか あんまり句読点で結びつけるような 結果を先に言ってしまったら 結局悩んでる間が一番良いわけなので――…。」
あぁ…、石川さん良かったわ〜。ありがとうございました。
泣きの曲 を続いて紹介されたいき、今度は“電脳コイル”の主題歌を歌われた 池田綾子さんが登場。
主題歌を作る際、監督からイラストを1枚頂いて そこから作って欲しいと言われたそうだけど、11曲作って ボツ。 で、もう1枚イラストを頂いて、ようやく という。
名塚:「アフレコのオーディションと同じ依頼のされ方をしたんですね。」とか。原作のない、オリジナルのアニメの場合、イラストとセリフを頂いて、そこからキャラクターのイメージを膨らませるとかー。
池田さんの歌のあと、神前さんと、水樹奈々さんの楽曲制作の多くに携わってる上松範康さんと、ハレハレなどの楽曲を手がけた田代智一さんと、制作のルーツなどの話。
で また泣ける歌 で、“鳥の歌”。Liaさんが登場されて、歌い、田中公平さんがまた解説される。素人ではあまり感じないけど、
“きーえる ひこーきぐもー” の “き” は結構高いらしく、始めは取れなかったそうな。あまりにも普通に歌ってみえるからそれ(高さ)があまり感じない。
田中さんによると、メロディがホントに美しい。非常に難解だけど、それをLiaさんがうまく歌ってる。 と。
10曲目の泣ける曲として紹介する前に 岡崎律子さんのこれまで作ってこられた曲の紹介。
岡崎さんは2004年に44歳で他界されてしまったけど…。
今回、泣ける曲として紹介されたのが“フルーツバスケット”の主題歌、『For フルーツバスケット』。
大地丙太郎監督がステージに来られ、タイトルの『For フルーツバスケット』という珍しいタイトルは 始めはホントタイトルが付けれれてなかったけど、大地監督が作品を頂いた隅に『For フルーツバスケット』とい書かれてあって。
それは岡崎さん曰くタイトルではなく 楽曲制作の依頼を受ける際必ず、“for ○○”と作品の名前を入れるそうな。けど大地監督はそれをタイトルとして気に入り、そのままタイトルとなったそうな。
キムラ:「大地さん(の作品)好きで、“こどちゃ”とか、主題歌がいいとこで かかる っていう」
神前さんは岡崎さんをとても尊敬されてるとかで、
神前:「とても歌心のある方だな と。」
そして『For フルーツバスケット』を。大地監督が2番以降にも画をつけて 歌を――。
名塚さんや喜屋武さんが歌聞いて泣いてらした。喜屋武さんは自身の過去と照らし合わせて歌が感情移入してしまったと。その喜屋武さんの過去のエピソードを聞いて 大地監督も涙が…。
キムラさんが80年代のマニアックなアニソンを紹介されてから、次に“燃える部門”の紹介へと。
田中公平さんの原点として紹介されたものとして、『トップをねらえ!〜Fly High〜』を。
実際にアニメの映像も流れ、ステージには日郄のり子さんと、佐久間レイさんが生アフレコをし、そしてそのまま歌へ〜!
こ れ は ! 胸熱! でしたよ。
サビのトコと、日郄さんがシャウトするとこは見てて鳥肌立ちましたわ!
これはカッコいい!!
続いては『キングゲイナー・オーバー!』で、福山芳樹さんが登場。
鷲崎さんが歌い終わって汗のすごい福山さんを「水辺から上がってきた 生物」と称したのは 噴いた。(笑) たしかに!
福山さん自体が熱いわー。
そして女性歌手による燃える歌を紹介したあと、JAM Projectが登場し『GONG』を。
最後の燃える歌 10曲目は『真っ赤な誓い』を。
福山さんは夫婦で穴が空くほど原作を読んで、楽曲制作されたそうな。
以上、番組内容と、雑感を織り交ぜながらですが。
や〜、非常に濃い番組でしたよ。
今月はNHKすごいね。MUSIC JAPANとか、J-MELOとか、アニソン特集が結構あって。
3時間があっという間でしたよ。
畑さんを初めて見たんですが、歌詞が振り幅の広いものを書かれる方なので、どんな方かと思ってましたけど、番組見たら納得なカンジでした。(笑)
第三者視点で作品による歌を大事にされてるけど、どこか おっさん な感じも見受けられ、(いい意味で)変な方だなと思いました。← (いい意味で。)
ホームページにあった 選曲した有識者の推した曲の一覧を見たんですが、知ってる曲を見ると、「あぁ〜」って思って、これも番組で紹介してほしかったなー、なんて思うものばかりですわ。
黒崎薫さんが“武装錬金”の曲を全てそれぞれの部門に1曲ずつ選んでらした…。
個人的には“トップをねらえ!”が一番良かった。
アニメが見たくなりましたよ。