世の中の『腑に落ちない』コトをまとめた、辞典的な内容。
ただ、『腑に落ちない』からといって、怒りとか批判的な内容ではなく、“はじめに”にも書いてある通り いたって前向きな内容。
寄稿されてある、川上未映子さんが そう簡単に腑に落ちてたまるものか 的なこの表現を 非常に面白がって捉えているあたりが、実に“なんだかわからないけど肯定的”で楽しいです。
また それは“あとがきにかえて”で、ふかわ氏が書いてあるコトで、諦観していながら達観しており、これほど疑問を持ちながらも前向きであるというのは たいへん稀有で素晴らしいものだと思います。(絶賛していますが、『フニオチ』に“絶賛”は合わないよね。)
330ページを超える分厚い本でありながら、各ページに『フニオチ』なコトを大きく1つと、下部にその解説的ツッコミコメントがあり、サクサク読めました。
読んでいて、「あるあるww」と思うものから、実に風刺的で、笑えない、警鐘とでも取れるような(森達也さんの本を読んでいるかのような)ものもあり、広い意味で楽しめました。
ちなみに私がこの本 読んでいて一番『フニオチ』だったのは、
巻末の メモ欄。
…使わないでしょう。(笑)
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